なぜ作るのか?企業ブランドの"らしさ"は商品に現れるvol2 松山油脂さん

乾燥が気になる季節、肌荒れをする人は体を洗う石鹸にも気を遣いますね。私もその一人です。

洗浄力が強い石鹸やクレンジングだと冬は特に肌荒れがひどくなるので、保湿力のあるものを選ばなくてはいけません。

たまたま店頭で見かけた「釜だき純練り石鹸」という釜だきに100時間かけ、保湿成分があり、乾燥を防ぐと書いてある石鹸が気になり使ってみました。発売元は松山油脂という薬品会社を想像するような社名でした。

しばらく使ってみたところ肌荒れも落ち着いたので、今度は少し香りや色がついた商品を楽しみたいと思うようになりました。
どんなにいい商品を使っていても飽きてくるという現象です。

おしゃれなオーガニック系のケア商品ならゲートタワーのたしか6階か7階にライフスタイルのフロアがあったはずと思い出し立ち寄ってみました。

フロアーには下記のショップが軒をならべていました。

おなじみのブランドもあれば、初めて知るブランドもありましたが、その中でマークスアンドウエブというショップが気になりました。石鹸の種類は8種類ほど、サンプルで香りを確かめられ、ヘアケアからフェイスケアまでラインナップが充実していました。
価格帯もお手頃で、しかもお試し用にスモールサイズまであるのは良心的です。
店頭はウッド系の棚に白パッケージがベースとなっていシンプルでおしゃれな印象、専門ショップとしての安心感もあります。商品説明も商品ごとに丁寧に記されていて石鹸も肌に優しい釜だき法で作られていました。
さっそく香りと色の良いものを購入、使ってみると使用感も良かったのでもう一つ買い足そうとWEBサイトを閲覧した時に、ふと企業情報を見てみると、なんとこの会社の運営母体は「釜だき純練り石鹸」を作っている松山油脂さんだったのです!

松山油脂さんのWEBサイトもその時初めてしっかりと見たのですが、そこには自分達の造る商品が何を提供していくかが、記されていました。

商品ラインナップにも価格にもこのミッションは反映されていると納得できます。
そしてマークスアンドウエブの誕生のいきさつはこちらです。


ブランドには企業ブランド、事業ブランド、製品ブランドがありますが、松山油脂さんの製品に対する「有用性をしっかり保ちながら、安全性が高く、自然環境にも配慮した製品。そして、毎日使うたびに楽しくなるような心地よいデザインと、安心して使える価格」という企業ブランドを軸に、マークスアンドウエブは「選ぶ楽しみを提供する」という新しい価値をプラスして事業ブランドとして誕生したのがわかります。

”日常品だからこそ、使う人にとって身近な存在”
自分達は何者か?というコンセプト、”らしさ”はどちらにも共通していてブレていません。

マークスアンドウエブの店舗で感じた、お試しサイズの商品があること、サンプルがすべてに用意されていること、日常品だからこそパッケージはナチュラルでなじむもの、気軽にきてほしいからこそ立ち寄りやすい店舗だったこと、それらすべてがコンセプトという想いにそって造られていたことが改めてわかりました。

愛される商品には作り手の想いが宿っていることがわかり、ますますファンになってしまう松山油脂さんでした。

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