グレタ・トゥーンベリさんのコミュ力が無い件について

コミュ力が無いと話題のグレタ・トゥーンベリさん。

学校行けとかプレゼンが下手だとかえらい言われようで、芸能人でもない16歳に君たちは一体何を求めているんだと思います。

さて、日本語のニュースだけ見ると、まるで彼女は草の根活動家のツテでアメリカ行きのヨットに便乗させてもらったみたいな印象を受けるんですが、実はあのヨットはモナコ公爵が所有するものです。

一言で言えば、モナコ公爵家があの航海のスポンサーであったということ。

また、例のスピーチの後でイギリスのサセックス公爵も彼女の行動を賞賛したという報道が、あ、サセックス公爵はダイアナさんの次男です。つまりイギリス王家ね。

他にもバラク・オバマとかレオナルド・ディカプリオとかペネロペ・クルスとか、錚々たる面々が彼女を推している。

メディアで言うと、面白いのはWWDやハーパースバザーやヴァニティ・フェアなどのファッション系メディアが雪崩を打ってグレタ嬢推しに回っているところ。

アンチサイドは彼女の見た目が冴えないことを攻撃材料にすることが多いんですが、色々見ていると、どうもあの化粧っ気の無い、そしてお世辞にもcuteとは言えない容貌が、逆に評価対象になっているんじゃないかという気がしてきます。

表情もね。

意識高い系の人のnoteで彼女の語り口はコミュ力的に頂けないという指摘を読みまして、あまりの意識の高さで一瞬私は意識を失いそうになってしまいましたが、落ち着いて考えてみると、むしろそこが新しさを感じさせてるのかもな、と気づきました。

だって100万人単位のフォロワーを持つセレブたちがわざわざ自分のポストであのスピーチを褒めてるんだからさ。意識の高いコミュ力は無いかもしれないけど、コミュニケーションとしてはあれは大したもんじゃないですか。アイドルグループのセンターみたいなルックスの子がインカムマイクつけてニコニコTEDトーク、ってのはもう見飽きてますからね、みんな。

パンクロックはリアタイしてない私ですが、グランジロックが出てきた時の新しさはこんな感じだったなーと。

そんなわけでして、英語メディアをざーっと見て回った感想としては、グレタ嬢は英語が読めない日本の男尊女卑おじさんたちが想像しているような「グリーンピースみたいな過激な環境団体の広告塔に祭り上げられたアタマの悪い不登校の女子高生」ポジションではなくて、王室やトップセレブたちのサークルにウェルカムされている若きアイコン、的な存在になっていると判断しました。

ボブ・ゲルドフが出てきた時みたいな。

あるいは、ここ数年で欧米のハイブランドが軒並み毛皮を取り扱い中止にした、あの雰囲気。

今の彼女は、その中心にいる。

たぶん、彼女は今、ファッショナブルなんですよ。えーっと思うかもしれないけど、ハイファッション系のメディアが軒並みグレタ推しになってるんでね。

だから、ヨーロッパに帰るためのヨット便なんてものは、彼女がツイートしたらあっという間に出てくると思いますよ。だってフォロワー248万人だよ? 巨大都市ひとつ分のフォロワーおる人っすよ。グレタ嬢のコミュ力やルックスをいじっている日本人でフォロワー249万人以上おる人って誰かいましたか? 

以上、ご参考まで。

あ、タイトルは「グレタ・トゥーンベリさんのコミュ力が半端無い件について」のが良かったですかね?

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