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エタらない機能

Web小説のエタる(完結しない)率をご存知ですか?
およそ8割、あるいはそれ以上(約92%)というレポートもあります。

エタる理由は様々ですが、概ね作家様に依存する問題で、執筆サービスとしてできることは限られています。その中でできるだけ手間をかけずに実装できる機能を選択的にβ公開しました。

現在地とゴールが見える

今回実装した機能は2つあります。

ひとつはプロット機能。
小説のエピソードデータに140字以内のあらすじを添える機能ですが、これは専用画面にて、本文の無いタイトル(+あらすじ)のみのエピソードをどんどん追加できます。つまり、執筆開始段階、あるいはその途中でも、最終話までのエピソードをタイトルだけでも作ってしまうことができます。

もうひとつは執筆実績機能です。
執筆量を記録して、パフォーマンスを計測、本文の量から完結までの日数を計算し、予想完了日を表示します。

執筆実績パネル(一部)

書き始めは安定しませんが、数日書き続けるとある程度信頼できる予測値が算出されます。
書けば書くほどパフォーマンスが向上し、残り文字数が減っていきます。

実際に執筆すると、予定とパフォーマンスが見えるので、今日のノルマを達成しやすくなります。
多少パフォーマンスが落ちたり、一日サボったとしても、そのときの状況に応じて予測値も再計算されるので、「これだけ書かなければいけない!」という脅迫的なパラメータではありません。

ゴールが見えることで、作品の完結率は向上すると思います。

八枚でもうこれ以上書けないと思っても何とか十枚書く

村上春樹先生は毎日コンスタントに原稿用紙十枚を書くそうです。それを超えたり、欠いたりせず、必ず十枚というノルマを守っているということです。

作品に飽きた、評価が貰えなかった、辛辣な感想を貰った、別の作品を思いついてしまった、そういったエタる事情はメンタル面の話です。
何か小説投稿のルールが変わったとか、小説の定義が変わったとか、大怪我をして入院したとか、どうしようもない外的バイアスがなければ、メンタル面の問題は決まりごとで乗り切ることができます。毎日十枚、それを続ければ必ずいつか終わります。

日々の執筆量をグラフ化します

その決まりごとについては作家様にお任せするとして、貸し本棚は執筆ログを履歴化して振り返りを可能にします。パフォーマンスを伸ばしていくのか、一定に保つのかは自由です。機能として強制しません。

β版です

執筆実績機能についてはβ版です。今後、仕様変更されたり、機能が追加、削除されることがあります。あと、おそらくまだ何かバグが残っていると思います。

この機能については仕様公開によってユーザー様のご意見を募っています。実績パネル上にβ版である間は詳細仕様が表示されます。
「計算が間違っている」「こうしたほうが実情に即す」「こういう計算はいらないのでは?」「これは必要では?」といったご意見を頂けると助かります。


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