行って帰ってきたお話。
2時間の映画は娘にはしんどいかなと思ったけど、そんなことなかった。
目が釘付け、千と千尋の神隠し。
あの映画は、ざっくり言ってしまえば、異世界での冒険を通じた少女の成長譚…かな、と思う。
3歳の娘に「どこがたのしかった?」ってなんとなく聞いてみた。
「おとうさんとおかあさんと会えたところ」
ちょっと想定外。
派手なシーンはいろいろある。
私はベタに、ハクと千尋が2人の出会いを、ついに思い出すシーンが好き。空中に浮かびながら、向かい合って手を取り合う2人、涙の粒が上に向かって弾けていく。
そっか。おとうさんとおかあさんのところに帰れたとこ、か。
思えば、父母とはぐれた子どもが、大冒険をして最後に帰ってくる、絵本の定番だよね。
いつも読み聞かせをしながら、2人でほっとする。よかった、お母さんのところに帰れたね、って。
そうか、なんとか頑張っておとうさんとおかあさんのところに帰ってきたお話だったね。
あらすじを知ってるから、私は安心して見てたけど、娘はずっとハラハラしてたのか。
おにぎりのシーンも好きなんだって。ずっと千尋の心に寄り添って、不安になったり元気になったりしてたのかな。
千尋、帰れてよかったよね。
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