年少さんになる
12cmも袖を詰めた。
真新しいスモッグは年少さんの証。
もうすぐ進級。
0・1・2歳、所謂、未満児さんクラスは卒業。あっという間。
詰めた袖も、いつか全部糸をほどいてしまう。その日は案外あっという間に来るんだろうな。
「あれ?詰めすぎた?」なんて言って着せてみたら、スモッグはぴったり娘の腕になじんだ。すっかり糸を解く日に、私は今日を思い出すんだろうか。
スモッグの固い生地もきっとどんどん柔らかくなる。ぱりっとしたぼうしも、年長さんのお兄さんたちみたいに、くったりするんだろうな。
チューリップが咲いた。
12月に娘、息子と球根を植えた。
春になったら、少しの不安を抱える私たちを励ましてくれるように、少し先の自分に贈った。
どうか、健やかに楽しく保育園で過ごせますように。
球根に水をやるときも、スモッグに針と糸を通すときも、ただ祈ってる。
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