年少の衝撃
ニュースの記事と目の前の光景ががっちりつながった。
年少の娘のお迎え初日、教室は戦場だった。
大人ひとりで、3歳児20人、見られるわけない。
保育士配置基準に関しては、ニュースでも新聞でも見たことあった。3歳に上がったとたん、急激に人数増えるな、とは思ってた。
教室では、男の子と女の子が激しくけんかしてた。女の子がお茶こぼしてた。先生はひとりだった。
お迎えにきた私は、先生に聞きたいことがあったけど、やめておいた。
先生は明るく「おかえりなさい」って声をかけてくれた、決して話しかけるなオーラなんてなかった。
でも、余計なこと聞くのやめとこ、と思った。
私は下の子を連れていた。1人の男の子が、「赤ちゃん連れてきちゃだめなんだよ!」と私に言った。先生は慌てて止めにきた。
世の中この配置基準で回ってるんだから、きっと無理ではない数字なのか。
でも、綱渡り。無理じゃないかもしれないけど、神経尖らせて、ギリギリのところでの綱渡り。…サーカスで言うなら猛獣使いだけど。
こんなストレスのかかる仕事、身が持たなくない…?
3歳未満児クラスの頃は、先生と世間話する余裕があった。雑談の中で、さりげなく不安なことも聞けた。
娘、まだトイレトレーニング完全に終わったわけじゃなくて、オムツのない生活は少し心配。
…でも、保育園で失敗しちゃったら、先生も相当に大変では…?
確かに2歳から3歳で、娘が受けるお世話は減った。
飲み物は用意してもらってたけど、自分の水筒で自分で飲む。年少に上がる前は、1日2,3回着替えさせてもらってたけど、それもなくなった。朝と同じ格好で帰ってきたのを見たときに、ちょっとハッとしたくらい。
でも、減ったけど、減ってない。
「赤ちゃん連れてきちゃだめなんだよ」とか未満児さんは多分言わないし。減ったこともあれば、増えたこともあるのに。
私が見た光景は全然珍しいものじゃないんだろうなって想像つく。
配置基準、変わらないとおかしい。
目の前の景色が、あの配置基準ってこんなにおかしいんだよ、って言ってた。
ニュースの解像度がぐぐっと上がる。
6人から20人て…何事?
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