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【読書1】うまくいっている人の考え方

 ジェリー・ミンチントン/うまくいっている人の考え方

 読書をするだけは、行動しないと何も起こらないかもしれません。

 しかし、この本は読んだその瞬間、行動を起こさなくても意識、ひいては人生をがらりと変えてくれます。

 この本は「自尊心」を高める事をテーマに書かれており、読んだ瞬間、過去の気持ちを整理して、今後の心の持ち方に自尊心を持つことの希望を与えてくれます。

「自尊心とは」
本書によると「自分を好きになり、他人と同じように自分も素晴らしい人生を創造するに値する人間だと信じる気持ち」を指します。
本書にも書かれている「自分の人生は自分で創造できると確信し、生まれつき持っている自分の価値に目を向けることだ」の一文は、今後の長い人生を、自分の価値を疑わず、前に進む勇気を与えてくれます。

自尊心を高めるには、2つの方法があります。
1.他人との関係
2.自分との関係

1.他人との関係
 本書では、「人から批判されたときにどのような対応をとるか、そのときほどあなたの自尊心の状態を明らかにするものは少ない」と書かれています。
 いちいち敵意を持つときりがないですし、かといって笑って流すのも自分に嘘をつくことになります。
 他人から批判されたときの対処として、以下の順序で整理をしていきます。
① その批判から何か学べるものがあるかもしれない
 自分に批判的な人は自分の利益のために利用すればよいと割り切り、良い  ところだけ自分のために残します。
② その批判は、人格批判ではない
 自分に対する批判は自分が行ってきたこと、行ってこなかったことに対してのものであり、自分の人格は関係ないのです。
③ たとえそれが人格批判であっても、相手に協力して自分を批判する必要はない
 自分は「幸せになる権利」があり、それが誰であれその権利を侵すことはできないのです。
④ 悪い人間関係をつくるくらいなら、人間関係がないほうがまし
 本当にわかりあえる家族、親友が1人いれば、十分幸せな人生を歩めるのではないでしょうか。

 少しドライな見解である一方で、他人は変えられない以上、自分に有益は不利益かで人間関係を整理していけば、自尊心を高められるのです。
 自分には、素晴らしい人生を創造する権利があり、自分の感情には自分で責任を持つ必要があるのです。

2.自分との関係
 一方、他人へ悪い感情を与えたり、過去の過ちを引きずる自分に対しての向き合い方はどうすればよいのでしょうか。
① 他人へ悪い感情を与えた場合
 本書では、「たとえ悪いことをしてしまっても、あなたは悪い人間ではなく、単に賢明ではない決定をたまに下すことのある人間だというだけ」と言い切っています。
 自分のとった行動は人間としての価値とは関係がなく、自尊心を傷つけるものではありません。
 他人に強くあたってしまったり、自分勝手な行動をとってしまったとしても、反省しながらも「まあ、そんな事もある」と割り切ることも大事です。

② 過去の過ちが頭から離れない場合
 あのときこうしておけばよかったと、後悔することは誰しもあるでしょう。
 その対処として、「私は常に進歩しつつある人間、私は現時点でのベストを尽くしている。将来、今より向上すれば、今度はその時点でのベストを尽くせばいい」と、本書で書かれています。
 過去の失敗により自分は成長しており、糧となっているのです。
 そう思えるためにも、今の行動にベストを尽くしていく必要も同時に感じさせます。

 言うは易し、習慣化する事は非常に難しいことですが、定期的に読み返して自尊心について振り返りたい、そう思える一冊です。



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