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土から味覚までのお話

今年はなんだか色々な生産者のお米を食べる機会が多いです。普段は自分のしか食べないから、これはかなり勉強になります。
本気で作った人のお米はもれなくどれも美味しいです。間違いない。でも全部味が違う!
みんな違ってみんないい的な?笑

味を構成する要素

お米の食味を構成する要素はとても複雑で実は僕も理解しきれていません…汗
大雑把にまとめると「タンパク質含有率」「アミロース含有率」「脂肪酸度」なんかが大きな指標になっています。
タンパク質含有率(タンパク値)はお米の食味を大きく左右する要素で、タンパク質が少ないほど柔らかくて美味しいとされています。が、検出されるタンパク質の中にもいくつか種類があって、美味しさにプラスの影響を与える物とマイナスの影響を与える物、そのどちらもがあります。
まさに美味しくするにはマイナス影響のタンパク質を減らせば良いわけで、それが低タンパク米が美味しいとされる根拠なのです。
しかし、タンパク値を下げる際に旨味を司どるタンパクが減ると単に美味しくないお米になります。
ここまでが食味を科学的に分析した場合のお話です。
そう、実際に食べるのは人間であって、「味の好みは全員違う」というところに科学ではどうにもならない部分があるのです。

味の好みは十人十色

子ども達とってはうちの米が一番美味しいんだそうです。そりゃそうです、彼らの味覚の土台はうちでとれた物だから。
お米に限らず、味覚は幼少期に食べた物で決まると言われています。お子さんの好き嫌いを減らしたいのであれば、親御さんが本当に美味しいと思う食材を小さな頃から使うのが一番だと僕は思っています。
子どものためという視点にあっては、普段の食事を食材を栽培するところから始められる「農業」という仕事は本当に良い仕事だな、と思います。
どんな万長者でも、自分で作物を作る技術がなければ出来ません。ある意味贅沢ですよね(笑)

美味しいは正義

農作物の味は土の栄養バランスが大きく反映されています。土の栄養バランスを整えるのが農家の技術力です。
ちなみに酪農家さんから教えてもらいましたが、家畜も同じで美味しいエサはよく食べるんだそう。よく考えたら同じ生き物だから好き嫌いありますよね(笑)
よく食べる家畜ほど強い体、良い肉質・乳質になるので、美味しいエサを与える事はとても重要になります。
美味しいエサも結局は遡れば「土作り」に辿り着くわけで、地球上すべての生命の根源は土にあるわけです。
あれ?飛躍しすぎ?笑

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