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コンカフェ〜老害的価値観視点〜



今日は、10年以上メイドカフェやアイドル現場に通っている猛者達なら共感してくれそうなニッチな人向けの話。


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私はメイドカフェが好きで、アイドルが好きなのだけれど、
最近は通えるお店が少なくなってきた。
世間では「人と話す」「推しに会う」目的でコンカフェに通っている人がほとんどだと思う。しかし私は今推しという推しはおらず(ほら、俺の隣空いてるよ)賑やかすぎる場所も少し苦手で、初めまして〜から関係を構築する新規開拓のパワーもないので会いに出向く場所はとても限られる。
それは今になって顕著になったが、昔から、バイト代を全てメイドカフェに注ぎ込んでいたあの頃から、沢山の人と話す目的よりかは、その空間や世界観が好きで通っていたのが主な理由だと思う。

多分、今の10代の子の多くが憧れるメイドさんって、所謂キラキラコンカフェ嬢ってやつで、SNSで圧倒的に強いインフルエンサーだったり芸能人に近いようなカリスマ的な存在を指すのかなと感じる。
私の中でのTHE・メイドカフェといえば
お屋敷風の店内で白黒のシンプルなメイド服の裾が優雅にひらひらと揺れ、陽だまりの中でメイドが日替わりのケーキを出し、お茶を淹れながら「うふふ、今日はいいお天気ですね」なんて微笑んでくれる場所、若しくは
和気藹々の(うるさいのではなくほっこりするような)店内でメイドたちが萌え萌え魔法をかけてくれて、流行りの漫画やアニメについて語り合い、チャージ料の500円とドリンクの1杯で十分に楽しめるような場所なのだが

多分そんな場所は、この大阪でもほぼ残っていない!!!!

つまり流行っていない!!!!!ガーン!!!

俺は‥正統派メイドカフェに‥行きたいのだ!
家のようなほっこり感のあの場所に帰りたい!
1000円で気軽にお茶したいんだ!!ァァァーーーー!!!

と、日本橋の果てで叫びそうになる時がある。


遥か昔、
「電車男」「ニコ動」全盛期のあの頃、オタク文化はまだアンダーグラウンドの底の底のイメージだった。(それより昔は私も知らないのだ)
我々オタクは地下に潜り、電気街やライブハウスやメイドカフェなんかにひっそりと肩を寄せ合っていたのである。
中学校で、新作ゲーム機発売初日に学校休んで並びに行ったナントカ君はオタクと虐められたし(いじめダメ)
コミケより小規模な同人誌即売会のイベントだって、「有名コスプレイヤー」なんて今よりずっと少なかったように感じる。
モブオタク(私)達が手製の名刺をデュフフと交わし合う。アフターのコスカラ、その後は謎の文通文化‥もうやめます
今ってしっかりしたコスプレ衣装もお金出せばネットで買えるからほんと助かる。

いつの間にか、アニメが大衆文化になりYouTube、InstagramやTikTokなどでバズる、つまり「見つかりやすく」なって、ひといきで有名人になっちゃう人なんかもいて。

そして、、、ついに
資本のあるお金持ちにメイド文化は見つかってしまった。


「コンカフェやったら儲かんじゃね???」

アーーーーーー!!!恐れていたことが‥!!
オタクを!!!土の中から掘り返さないで!!
嫌だ!陽の元は嫌だぁぁぁ!!!!


そんなこんなで
「見つかりやすくなった可愛い子達」と
「コンカフェ儲かんじゃね?」のやり手達がいい感じに同じ時代にエンカウントして、
立派な店舗に囲われ、高給、高待遇で雇われる
「キラキラコンカフェ嬢」が生まれた‥
という見解だ。
※ここでいう高給とは、あくまで10年以上前のチェキバックなしの店舗が散在するような時代と比べており、現在のコンカフェ自体が全て高給な訳ではありません。プレゼント禁止、バック無しのお店で頑張ってる子もいると思います 知らんけど


そして、10代20代の女の子達の殆どが
SNSで強い拡散力、カリスマ性を持ったキラキラコンカフェ嬢姿を見てメイドさんに憧れる。そもそも、制服を着た彼女達は10年15年前のあのなんとも言えない、割と可愛い方であるけど華のない女の子達とたわいも無い話ができる、チャージ無料でチェキが500円で撮れるあの時代のメイドカフェなど、知らない。
彼女達の多くが憧れるコンカフェ嬢=生誕にシャンパンタワーが出て、端から端まであるなんかベンチとかついてるスタフラが出て(あの凄いやつみんなどこで頼んでるんや)、長い爪と厚底で人気を博しているそんなコンカフェ嬢になりたいのだ。

なんかこう話すと、キラキラコンカフェ嬢批判にも取られかねますがそれは違っていて、

私が言いたいのは、わたしが少し前まで思い描いていたコンカフェと、今流行っているコンカフェは似て非なるもの、しかもかなり遠い、

と、いうことだ。


そもそも「ご主人様(お客様)にお仕えするポジション」だったはずが今やその影はなく、
私くらいになるとこう、なんか、、メイドにもてなされたい気持ちの行き場がない。もてなして!!

コンカフェ、とひとくくりにするには
あまりに多くのお店が出来て、消えていってる。


千差万別ですが、
皆さんが求める「コンカフェ」はどんなものでしょうか?
またお聞かせください。


最後に

アイドルも結構多様化した。
恋愛オッケーなところ、前科持ちでもどんどん公表して弱さを強さに変えていくところ、バンドセットつけたり、フェスに出たりするところも増えたりして。
どんなタイプのアイドルでも、やっぱりまっすぐ信念を持って自分に厳しくストイックな活動してる人は格好いいなと感じる。

しかし、地下アイドル推すのもお金かかるようになった(そもそも全ての物価が上がっとる)し
アイドル当人も手軽にオシャレできるツールが増えた分、「当たり前に可愛くなきゃダメ」になってきてメンテにお金かかるし。
大変な世の中だぜ。

画像見てる分には可愛くていいんだけど
やっぱり私は
羽の舞うベンチの着いたスタフラや
ライブの祝いにシャンパンタワーなんて概念のないあの時代が、好きでしたわ‥


という呟きで締め!

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