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冨田陣営からみた土屋由希子

落選から早2週間、選挙に落ちるというのは本当にすごい経験で、毎日毎日ぐるぐると色々なことを考えてしまうから思考は深まる一方だし、きっと魂レベルは100ぐらい上がっていると思う。

今回は表題「冨田陣営から見た土屋由希子」について考えてみた。

「突然やってきた新人類に湯河原町を侵略されてしまう」という感じだろうかと思う。今回の町長選の選挙公報への書かれ方がすごかった。

町長選における冨田町長の選挙公報

「混乱はいらない」という選挙公報らしからぬ表現がまず目に飛び込んでくる。
まるで土屋が町長になったら混乱するぞと言っている様なものである。

中身に入れば「たぎる情熱」という書き出し。これもすごい。私は3年間議会の中で冨田町長と関わってきたが、どちらかというと長々と答弁を単調にお応えしている姿が印象的で、情熱がたぎっているお姿は一度も見たことがない。

さらに中程を見てみると、「決して暴君、怪物(モンスター)になって町を混乱させてはいけない」なんて言葉も出てくる…!!
まるで私土屋がモンスターの様な言われようである。(は!だから「人間」力が求められているのか…!)

「こんな選挙公報初めて見ました…」
良識的な方は皆目を丸くして驚いていた。そのぐらい特異なものだった。

最初はとにかく土屋をディスりたいから悪い部分を書き綴りたいのかと思ったが、選挙が終わってみると、本当にそう(土屋はモンスターと)思ってるのではないかと思い始めた。

冨田陣営の方々や、湯河原町議会の議員さんらは私の事を怪物、モンスターだと思って本当に恐れているのかもしれない。

みんなで仲良くなあなあで町政を運営していたのに、突然現れて、あれはダメ、これはダメ、と正論を吐く。新人のくせに生意気だぞと脅しをかけても全く動じないどころか、訴訟まで起こされて大反撃をされる。

のほほんと暮らしていた田舎町に、ゴジラが何かが現れた様に思えたのかもしれない。

冨田町長の出陣式では、応援演説でとある方が私のことをコロナウィルスに例え、私の支援者のことをコロナの感染者の様に表現していたという。
ここまでくると小学生のいじめレベルの程度の低さであるが、私は湯河原町に現れた「バイ菌」なのである。

きっと町長選が終えた今、怪物、ウイルス退治ができたと胸を撫で下ろしているのではなかろうか。

「議員に職員がお茶を汲むのは今の時代おかしいですよ」とか、「緊急事態宣言の中、お座敷に芸妓さんを呼ぶ券を税金で発行するのはよろしくないのでは?」とか、「滞納者の個人情報を議員が見ることができて、そのリストを自宅に持ち帰ってるのは人権侵害ですよ」とか、「みかんのPRをするならば、モニュメントじゃなくて別の方法にしませんか」とか…私にとっては当たり前の指摘を当たり前に議会で発言しただけなのだが、それがモンスターになってしまうのだからやっぱり湯河原町は感覚がズレている。

しかし、きっと、今までそれを許されていた立場からすると「だって今までそれで良いってずっとやってきたんだもん!」という感覚なのだろうな。とちょっと相手側の気持ちも考えたりしてみている。

そういえば、湯河原町に帰ってきて1年目のかなり早い段階で「このままではいつか町ごとペテン師か何かに騙されてしまうのではないだろうか?」と思ったことがある。

全てが性善説で出来上がっている様な仕組みだからだ。

今時、給食費の集金を子どもが毎月、手持ちで現金で学校に持って行っており、子どもが小学校1年生だった私は本当に驚きだったし、なんの取り決めも契約書もなくお金の受け渡しが行われている場面があったり、災害に対する構え方もかなり緩いと感じた。

議会に入ってみれば、条例や規則が古いままで時代に合わせて更新されておらず、東京の先輩議員に相談すると皆揃って驚愕するのである。(それが職員の給与未払いにつながっていた所以の一部でもあった。)

ずっと昔のまま。だれもそれをおかしいと言わない。否、おかしいと言うと潰されてしまう町なのだ。

湯河原町に足りないものがある。それは「認める力」である。それができなければ町は改善していかない。ずっと昔のまま、今のまま、これから先もこのままである。

今回(敢えて言うが)私の素晴らしいところは落選を認めているところである。認める力があると、その後に正しく分析ができる様になる。

是非冨田陣営の皆様には、私は決してモンスターではないことを認めて欲しいと思う。私はただの主婦であり、2児の母である普通の人間だ。私が町政に対して指摘している事は、なんら混乱を招かない。

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