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私には、時間がない〜露木順一さんとのエピソード〜


活動をガンガン始めています。有難い事に、駅に立ったり、町で人と会うと、色々な方からお声がけいただきます。

初めて会う女性の方が私を見つけて、手を握り締めながら「待ってたのよ、決断してくれてありがとう」と真剣な顔で言ってくれたのには並々ならぬ責任の重さを感じました。

今回の決断にはこの度二連ポスターを作成させていただいた、露木順一さんの存在が大きく関係しています。

露木さんには私が議員選挙に出た時から、
「議員では何もできない。早く首長になるべきだ」と言われ続けていました。

しかし、私としては皆様に与えていただいた自分の立場でどれだけ町を良くすることができるのか挑戦をしたかったし、議員でできる事も沢山ある、むしろ議員としても町を変えることができると信じていました。

1年目は議会から懲罰を受け、何もできないと落ち込みましたが、力強い心ある弁護団の方に囲まれ、提訴をしたあたりからまた風向きも変わりました。
ほんの少しずつではありますが、私が提案した事が動き出しました。

そんな時に露木さんからまた「早く首長になるべきだ」というお言葉をいただきました。
私は少しだけですが、自分も議員として活動できてきた事に充実感と自信もついてきたところでしたので
「私は議員をやる事が楽しくて、まだ、議員をやってたいのです」とお伝えしました。

すると、露木さんは間髪入れずに私に喝を入れました。「ダメダメ‼️遊んじゃ‼️」
露木さんの真っ直ぐなお人柄も相まって、その言葉に思わず笑ってしまったのですが、後々になってその言葉が深く自分に降り掛かってきました。

もう1人の私が私に言いました。
「あなたが『できている』という実感とか、議員としての活動に『充実感を感じてる』とか、湯河原町の人にとってはどうでもいい事じゃないの?町の人はそんなの関係なくて、早く町を良くしてもらいたのではないの?」

はい、ごもっともです。町をよくするとお約束して議員にさせていただいて、ちょっとずつでも前に進んでいるから「自分頑張ってるなぁ」とか、本当にお恥ずかしい話です。反省しました。

そこからまた、改めて、議会活動だけでなく、助産院プロジェクトなどの活動も通して、どんな方法であれ町に貢献できる方法で懸命に努力をしてきたつもりなのですが、自分の思うスピード感にやはり追いつけずに1年ほど前から(報道にあった通り)「議員ひとりではできる事に限界がある」と感じたのです。

もしかしたら、湯河原町議会でなければ議員としてもっとできる事が沢山あったのかもしれませんが、私が町のためにやりたい事は、今のままではいくら時間があっても足りません。

私には、時間がない。

子どもを見てると色々なものに興味を持って、たくさんの刺激を受けてそれをアウトプットしています。私が「町のためにやって行くのだ!」というこの熱量は多分、今が最大値。この熱量をフル稼働して町のために動くには、やはり今回の挑戦が必要だったのです。

二つの道があって、一方の道の場合、多分私は議員には再び戻りません。再挑戦もしないでしょう。
私の「今」は今しかないのです。

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