季節労働|ホタテ漁師編|#05 ホタテバイターたちの日常
さて、前回からの続き。
北海道豊浦町でホタテ漁師の季節労働。
今回はホタテバイターたちの何気ない日常をお届け。
自主残業
仕事帰り。
みんな自分の食べたい分だけホタテをバケツに入れて持って帰る。
これをどうするかと言うと、フツーに食べるのはもちろん、ザルに干して干し貝柱を作る。
帰ってきて大きな鍋で蒸し焼きにし、一つ一つ殻から外す。
ウロ(黒い部分)は食べられないから、これも外す。
貝柱だけを綺麗に剥いてネットの上に並べる。
ストーブの近くに吊るせたら最高だけど、そうしなくても3日くらいで飴色のカリカリに。
こうして今の時期にたくさん保存して一年を通じてホタテを楽しむ。
実際やってみると、思った以上に手間と時間がかかる。
みんなこの面倒くさい日課を”残業”と呼び、嫌々ながら頑張っている。
今頑張って来年まで楽しむ。
アリとキリギリス的なやつ。
ちなみに、干し貝柱からはめちゃくちゃいいダシが出る。
そのうえ、買ったらかなりのお値段だ。
こういう暮らしをしていると全国各地にお世話になった方や友達ができるので、近況報告も兼ね、一筆添えて送ったりもする。
ホタテ漁師コスチューム
農家には農家の、漁師には漁師の定番の格好というものがある。
漁師の場合は、長靴・胴長・ゴム手・腕抜き(腕カバー)。
旅具店はこれに、自分の持っている帽子の中で一番ダサい帽子をコーディネートする。
これは愛媛のみかん農家さんで手に入れた帽子で、ずっと昔にデザインが変更になって、今はもう手に入らない、一周回ってかっこいい帽子なのだ。
最初に見た時にダサすぎて衝撃を受け、どこかにストックが眠っていないか農家さんにお願いして探してもらった自慢の帽子だ。
漁師と農家のコスチュームコラボレーション。
ビーチ散策
豊浦町には綺麗で静かなビーチがたくさんある。
旅具店も時々のんびりしに行く。
山田くんを駐車場に停め、後ろのドアを開ければ、なんだかリゾートにいるような気持ちに。
この時期はまだ寒くてとても海には入れないが、誰もいないビーチで貝殻を拾ったりお昼寝したりもする。
山菜ハンター
春の北海道はタダ食材に溢れている。
山菜の代表格である行者ニンニク、どこにでも生えている蕗の薹、
道端の浅葱に野蒜。
みんなで散歩に行ってはちょこっと食材を調達して帰ってくる。
蕗の薹はペペロンチーノ風のパスタに、行者ニンニクは炒め物や醤油漬けに、野蒜は片栗粉・小麦粉・水と混ぜて簡単チヂミに。
なんだか食べられそうな野草を見つけるとみんなで観察する。
『本で見たやつに似てる』とか『これってアレじゃない?』とか言いながら写真に撮ったり持ち帰って詳しい人に聞いたりしながら知識を増やす。
温泉三昧
旅具店は無類の温泉好きなので、休みや早上がりの日はあちこちの温泉を試しに行く。
この時期、北海道はまだまだオフシーズンなのでどこも空いていて快適だ。
こんな風にして仕事もプライベートもあれこれ忙しくしながら暮らしている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後までお付き合いありがとうございました!
\スキ、フォロー、コメント歓迎です!/
〇加藤旅具店のInstagramは こちら をclick!
〇季節労働/住み込みのバイトに関する記事は #加藤旅具店の季節労働 でチェック!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?