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エコルシェの練習1

 エコルシェ(Écorché)というのは、「皮剥ぎ」という意味のフランス語で、皮膚と皮下組織を除去した浅層筋を表現した解剖図ないし模型のこと。「筋肉人」とも訳される。定義は明瞭ではないが、筋が一つも除外されていない解剖段階を表すことが多い。
 浅層筋の配置を覚えるためには、用語の暗記よりも模写から入る方が理解しやすいアーティストやクリエイターも多いだろう。ここでは、フランスの美術解剖学講師ポール・リシェのエコルシェに基づく図を用いて、筋の配置を覚えていく。
 記事を購入された方は、まず各自で画像をダウンロードし、コピー用紙などに印刷するか、タブレット端末などの描画アプリに取り込もう。

1:正面の図と側面の図

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 リシェのエコルシェは、右半身が体表、左半身がエコルシェになっている。これはアーティストが体表と浅層筋を比較するのに都合が良い。
 エコルシェの姿勢は解剖学的正位<かいぼうがくてきせいい>である。解剖学的正位はほぼ全ての現代的な解剖学書が採用している姿勢であり、人体の内側と外側、前と後ろなどの方向は、全てこの姿勢が基準となっている。この姿勢は解剖書を参照するときにも都合が良く、同様の方向から描かれた図が探せる。

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エコルシェの練習1

伊豆の美術解剖学者

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加藤公太。解剖学および美術解剖学の教員。