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前澤ファンド二次審査を通過した話

前澤ファンドの二次審査を通過しました。その感想戦を簡単にお送りします。

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○審査の現状

②質疑審査:
書類審査合格者に前澤及び運営スタッフより質問書を送りますので、それにご返答ください。

③一次面談:
質疑審査通過者と運営スタッフの面談

④最終面談:
一次面談合格者と前澤の面談

って書いてある中で、②が終わったところでしょうか。④から前澤さんが参加されるらしいのですが、ツイッター上には③で前澤さんにお会いしたという方もいらっしゃいました。


○審査の想定

4000通の応募が第一次試験で400人まで絞られましたというツイートがありましたが、じゃあ、今回の2次試験は何人になっているのかと言うと、80人前後なんじゃないかなと思っています。

僕の中では

企画書審査1次 4000→500
書類審査2次 500→100
キャピタリスト面談3次 100→30
前澤さん面談4次 30→6〜7人が出資を受ける

と言う想定をしていました。


▼想定時のポイント

現状の進行と違うのは3次試験から前澤さんが参加されるらしいってところです。たぶんまだビジネスモデルも頭に入っていない中で意思決定しないといけないのは結構しんどい気がします。

前澤さんに面談するのは30人以下(1人1時間だとして、1日2組で1ヶ月以内に余裕を持って行う)

出資を受ける人は10人もいない→今回の応募で10億円をその場で使える人は10人もいないと予想。そこそこのバリュエーションがついており、いわゆる検証が終わっていて、お金を入れれば大きくなるモデルのベンチャーはそんなに多くない。

(周りのベンチャーがびっくりするほど応募していない)

▼今回の進め方で起きる問題点

次はおそらく、前澤さんが来られても最終面談にはならないと思います。

多くのVCの中でDD(デューデリジェンス)の進め方は

ファーストインプレッションで起業家を気にいるかどうか→ビジネスモデルの検証、未検証項目の切り出し、次回のファイナンスの目標設定→腹決め

になるかなと思っていて、今回の前澤ファンドの進め方はあんまり外れていないなと思っています。

とはいえ前澤さんがビジネスモデルの検証からやり切っていかれるのかは結構疑問です。(可視化されているリスクをテーブルに並べていくだけでも時間かかるので)

なので、ピッチ見る→ビジネスモデルの検証→腹決めっていう形になる中で

3次はピッチ見るくらいなのかな〜と思っています。

今回、前澤さんが参加されるならば、選択肢がたぶん2個で、

・もう一度あってもいいかな?と思った方を次に進める
・まじでその場でリスク丸呑みで出資する

後者の場合だとそんなに出資を受けられる人が少なくなる気がします

(本当にピカピカの業績と経歴を持っていないと決められない)


▼今回2次で感じたこと。〜違和感の圧倒的な少なさ〜

まだ2次試験されていない方がいるかもしれないので、ざっくり2次試験の話をします。

二次試験はいわゆる筆記で、

why now
why this
why you

を起点とした、exitの可能性について聞かれていました。(僕はそう感じました)

非常にわかりやすく、シードVCの一番最初の面談のような質問群でした。

これが僕にとっては非常に違和感で、本当に1問も「?」が浮かぶような質問がなかったことです。

唯一気になったのは、M&Aについて聞く部分において「本当に仮のことですが〜」、「確かにM&Aについての可能性を話すと、気分を害する起業家っているけど、資金調達をちゃんと回っている起業家なら日常茶飯事だし、こんなに丁寧に聞かなくてもいいのでは?」くらいです。

▼前澤ファンドの未来

普通のVCがお金を出したがらない、C向けのビッグビジョンビジネスに投資することが多いのではないかな〜と思っています。

専門家を置いていないと出資できないディープテック系の事業にも出すんだろうなと思いつつ、それだとあんまり前澤さんに出してもらう意味がないというか、日生キャピタルでよくない?みたいなところはあるとおもいます。セリカファンドみたいなみんなに注目されることで理解が広まるディープテック系もあるよなと思いつつ。

AI×SaaSみたいな誰でも出資ができるところは出すかもしれないけど、結構難しいんじゃないかなと思います。(資本政策的に)

あと、広告マーケットをハックしますとか、すでに黒字化してます。みたいな、ある種「他にも出し手がいるよね」っていうビジネスには相性があまり良くないのかな~って思っています。

社会貢献性についてはそんなに二次で聞かれなかったので、ある種お金を稼げている=社会貢献性があるみたいな図式になっているのだろうか。

●前澤ファンドの3次面談の予測と準備

まだ、何も日付が決まっていないので、よくわかりませんが、、

予想は30分で15分ピッチと15分質疑応答。

聞かれる内容はビジョン、実績、チーム。

になるのかなと思います。こういった予測と実際あっているかどうかみたいなのは非常に面白いエンタメなので、引き続き楽しんで行きたいと思います!

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