恋
恋って不思議なもので
会いたいな、会えて嬉しいなって
ドキドキする人のことは
なんだか曖昧で不確かだ。
会いたいなあとか
触れたいなあとか
嬉しくてドキドキしたり
悲しかったり切なかったり
その時々のそう言う気持ちは全く嘘がないんだけども、
後から思い返してみると
なぜその人にそんなに恋をしてたのか
覚えていなかったりする。
何気ない時間をたくさん過ごした人とか
大変なことを一緒に乗り越えた人とか
くだらないことで笑いあった人のことは
どこがどんなに好きなのかわかる。
ああ、あの時
本当に私の心を支えてくれてた大切な人は
あの人だったんだなあと今になってわかったりすることもある。
今でもふとした時に言葉を交わして
心がホッと温まる人だったりもする。
でもそれは、大概の場合恋じゃない。
恋は支えてくれない。
曖昧だし、意味不明。
なのに、なんでだか物凄いエネルギーを生み出すし
そのエネルギーのおかげで思わぬところまで進めてしまうこともある。
恋は私にとっては
生活じゃなくて、お祭りなのかもしれない。
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