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日本のソフトパワーは実はすごい?とか思ってしまったとある出来事


去年12月31日のこと。

今年のおせちはAPITAで予約してみた。

これまでは蕎麦屋だけど蕎麦は美味しくなくてうどんがおいしい紋●衛さんに頼んでいたのだが、量が多く、冷たいものを食べることを嫌う妻もいることもあり、毎年家族皆殆ど食べずあいつら餅ばっかり食べて、おせちが減らず三が日フルに自分だけがおせちを食べなければならないという苦痛を味わっていた。

よって、元旦の朝だけで食べきれる量にしようと思って、2段のおせちをAPITAで予約購入したのである。

31日所用を済ませ、APITAにおせちを取りに行ったのだが、受け取り場所には既に何人も並んでいた。おお、と思ってみると何と5人中4人が中国の方ではないか。そこで私は野次馬根性で前の人に聞いてみた。

「おせちを何で買おうと思ったんですか?」と(笑)

見知らぬ人に話しかけられて質問されても普通に答えてくれるのが中国人である。非常にフランクだ、私は彼らのこういうところが好きである。

1人に聞いただけなのだが、その前に並んでる人も会話に入ってきて、ああだこうだと熱いトークが何故だか始まった、これぞ中国(笑)

理由は意外だった。

「中国人は勿論旧正月が本当の年越しなんだけど、1月1日ということで新しい年になったから、心機一転で何かを食べたいと思ってたら、日本人が食べるおせちが買えるってことで試しに買ってみた」

「日本が好きで日本に旅行に行って年越ししたかったけど、コロナでできないからせめて日本人が食べるおせちを食べてせめて雰囲気を味わおうと思った」

「日本料理が好きで、APITAでいつも色々なものを買って食べてるんだけど、日本人が元旦に必ず食べるっていうって聞いたからどんなものか興味があって買ってみた」

おおよそこんな感じだった。で、逆に「何であなたも買うの?」と聞かれ返答に困ったが、「日本人なんで」と上海語で返したら「嘘だろ??」と大笑いされてしまった。。上海人の端くれとして仲間に入れてもらったような気がしたが、まあそんなことはありえない(笑)

まあ、たかが日系スーパーでおせちをうけとりにいったら、中国人もおせちを買ってたというだけの話なのだが、日本のソフトパワーってやっぱすごいんじゃね?と思った次第である。

コロナが収まれば真っ先に日本に行きたい!と思ってくれる人は結構いるし、特に上海という都市にはそういう人が多いと思っている。早く自由な往来が可能になる時が来て欲しいものだ。かと言う私も既に2年日本に帰れていない。


正月感全然あらへん中国上海(当たり前)


華村さんの有料NOTEやはり面白い。というか、有料になってから更に気合が入った内容となっている。初月無料なので、是非読まれることをお勧めする。

在中日本人が毎年悲しくなるのがこの年末年始の時ではないだろうか。年末はかろうじてNHKの紅白歌合戦見て、ゆく年くる年見ながら年越しするみたいなことを4年続けているが、正直年越しだぁ〜!という高揚感はない。

元旦にもなると中国でも休みにはなるが、日本のような雰囲気が全くない。そもそも、中国では旧正月こそが本当の年越し時期になるのでまあ無理もない。

ただ、一日本人としてもう少し年末年始の雰囲気を味わいたいなとふと感傷的になってしまう。とはいえ、今の所帰る理由もないので、コロナが収まり自由な往来が可能にならない限り、変わらず帰国して年越しすることは後2年ぐらいはなさそうだ。とても、辛い。


今日はここまで。ほな。


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