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良い意味でお節介な人達と私の場合
私は結構引きこもり体質なのかもしれない。要は家が大好きである。家にいて自分の好きなことをするのが好きなのである。
とは言え、旅行も好きだし、あちこち探索するのも大好きであるので、非常に矛盾しているのだが、割合家に引きこもっている時間が長い。これは私の両親と比べると正反対で、なんで親子でこうも違うのだろうと思うぐらい違う。兄弟からは「お前は根暗やからや」と揶揄されるが、根暗の何が悪いねん。
さて、くまてつさんのNOTEに面白いことが書かれていた。
“中国生活が長くなると、このだらだらとした居心地の良い雰囲気が味わえなくて徐々にストレスが溜まってきます。 食事と言えば良くしゃべり、よく飲むスタイルですし、どこかに遊びに行けばほっておいてはくれません。 わたしは海に行けば意味もなく何時間も波を眺めるのが好きですが、そうしているといじけている思われるのか、一緒に泳ごうとか、歩こうとか言われます。 泳ぎたければ泳ぐし、歩きたければ歩く、しゃべりたければしゃべるというのが理解してもらえないように思います。”
これは非常に共感する部分である。要は中国人は結構お節介なのである。
もちろん、彼らに他意はない、全て本気で良かれと思ってああしよう、こうしたらどうだと言ってくる。ほれ、これ食え、あれ食えと、いや食えねーよとか言うもんなら、お前なんてこと言うんだ、お前人間じゃねー的な痛い視線を浴びせられること間違いなしである。
ただ、くまてつさんや私のように海を一人でボーッと見ておきたい人間からすると、うるせーな、ほっといてくれよと言いたくなる。好きだからこうやってるんだから、と。(海は本当に何時間でもボーッと見ていられる。海は全てを綺麗に洗いさってくれる、知らんけど)
そういう意味では私の妻は一緒にいて本当に居心地がいい。私と同じく、静寂の時間が好きだし、特にやりたいことがあるわけでもなく、ゆっくりしたい時はとことんゆっくりしていてマイペースである。
これは妻の両親も同じで実家に帰ると「自分の家なんだから寛ぎなさい」と言われるので、私はひたすらソファーにもたれてテレビ見たり、ボーッとしたり、時折義父母と話したり、果物やお菓子を貪っている。その様はどっちが自分の家なのか分からないほどくつろいでいるため、妻に「あなた、私の実家なのに私よりくつろいでどうすんのよ」と苦笑いされる。義父母は家族は一緒にいるだけでいいという考え方の人たちなので、特に無理して外食に行ったり、出かけたりしようとすることは殆どない。
ここら辺華村氏と比べると私は対照的で面白い。私は義父母から常に自分の家なんだからリラックスしなさいと言われているので、はい、分かりました的な感じでめっちゃくつろいでいる。
とは言え、昔は華村氏と同じように苦しんだ時期もあったので、氏の気持ちは痛いほど分かる。まあ、私も伊達に一度失敗していない(笑)
人間誰だって失敗する。大事なのは失敗から学んで、同じ過ちを犯さないことだ。
彼らがお節介してくれるうちが華なのである。ずっと同じようにお節介してくれるとは限らない。人間誰だってとあるところで、もうこれ以上こいつに関わってもしょうがないな、と思われる時が来るので、その時になって挽回しようとしても無理なのだ。
この国で生きていくには、人の好意をある程度吸収してちょっとだけ還元することが必要だと最近しみじみ思う。
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