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著作権騒動記

7月9日のnoteにアップした「水野潤一さん」
無事、著作権承継者の方に連絡がつきました!

勝手に騒動記とつけていますけれど、1か月近く
ずいぶん頑張ったので気づいたことなど記していきたいと思います。

※著作権とは。
自分の考えや気持ちを作品として表現したものを「著作物」、著作物を創作した人を「著作者」、著作者に対して法律によって与えられる権利のことを「著作権」と言います。著作権制度は、著作者の努力に報いることで、文化が発展することを目的としています。(みんなの著作権教室より。KIDS CRIC) 
http://kids.cric.or.jp/intro/01.html

私は、師匠である主宰から、払うものはきちんと払いなさいといつも言われていました。
地方の小さな劇団ですが、常に作品に敬意をこめて対応してきたつもりです。
この夏、広島の被爆体験詩の朗読をYoutubeで配信することに決め、6月から準備を進めていました。

※著作権の保護期間は著作所の生存年間および死後70年。

7月初め、もしかして著作権保護期間にある作品では?と気づき出版元の東京丸の内出版に連絡をしたところからスタート!手掛かりを求めてニチイ学館、日本文藝家協会、日本ペンクラブ、研究社、広島国泰寺高校、広島一中の同級生、Pカンパニー、文化庁、長崎国際大学、東海大学、姫路高校、もちろんネット検索も含めて手当たり次第にアタック!!突然の電話、メールにも皆様丁寧に応じてくださりほんと感謝です。

ですが、なかなか著作権承継者の方にたどり着かず、(日本文藝家協会で取扱無し)これは文化庁の裁定制度しかないと教えていただき、最後の望みをかけて裁定制度に申請書を出すことにしました。期限が迫る中、かなりしつこく文化庁の担当の方に食い下がり本申請に向けて詰めていきました。

※日本文藝家協会
http://www.bungeika.or.jp/procedur.htm

※裁定実績データベース
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/chosakukensha_fumei/saitei_data_base.html

本申請をする前に、相当な努力の内容を示さないといけません。また、広く広告を出してその上で見つからなかったという証拠を固めて初めて申請ができるのです。初めて知りました。。。その一つが公益社団法人著作権情報センター(CRIC)です。もちろん申し込みました。
※公益社団法人著作権情報センター(CRIC)
https://www.cric.or.jp/c_search/index.cgi

1件につき8,250円を支払い1週間情報提供がなければ、本申請に進むことができます。(7月22日)実際のところ早く1週間が過ぎればいいと思っていました。
が、なんと1件情報提供が!ほかの情報では、送った郵便物が宛先不明で返って来るといわれていたその住所でしたが、著作権承継者の奥様の名前が書いてあったのです。すぐに奥様にハガキを出しました。(宛先不明なのにと思いながら)

文化庁にその旨を報告すると、はがきの行方が分かってからになるので、先の事になりそうですね、と言われました。(若い女性の方と見受けられる担当者とはメールや電話で何度かやり取りをしていて、訳も分からず迫る私に多分優先的に対応していただきました。)その言葉を受けて、劇団で話し合いを行いました。締めの詩の朗読ですが、決めた期日には抜きで配信をして裁定の認可が下りたところで「静かに歩いてつかあさい」が入ったものを配信することに決めました。もちろん、2本作るということです。

劇団の話し合いの次の日、(7月30日)電話がかかってきました。運転中ですぐに出られなかったので、留守電にメッセージが吹き込まれていました。「水野の妻です。お葉書を受け取りました。主人の詩をお使いになりたいそうですが、どうぞお使いください」
もちろん、すぐに折り返し電話をしました。感謝感激、大どんでん返しです!

めでたく申請を取り下げ、現在準備が進んでいます。8月4日には公開予定です。
長文お読みいただきありがとうございました。頑張ったよ~。

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