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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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#自分にとって大切なこと

浪人時代の私が17年越しに起こしたちょっとした奇跡のおはなし

嘘のようで嘘じゃない、本当のおはなし。 1ヶ月ほど前のある日、業務関連の連絡で埋まっていた私のメールボックスに、なにやら気になるタイトルのメールが届いた。 件名:「ただの思い出話ですー」 見るとそれは本当に感謝してもしきれないくらい、当時お世話になった高校の恩師からの突然のメール。卒業後も何度もお世話になっていたものの、とても久しぶりだったので 「なんだろう?」 と開いてみると、そこには17年前に本当に必死になってあがいていた頃の私の記憶とともに、その時起こった奇跡

息子たちへ。私は祈りをこめて「月が綺麗だね」と伝え続ける

その日は、ちょうど真東に向かって車を走らせていました。 家族で遠出をした帰り道。すると目の前に出てきたばかりの、大きな満月が姿を表しました。ほんのり赤みを帯びた薄紫色の美しい満月でした。 まるで吸い込まれそうな圧倒的な存在感です。 「あぁ、本当に綺麗だね」私は子どもたちに語りかけました。 「うわ!ほんとに、おっきなお月さまだね~」と応えてくれました。 いつもの保育園からの帰り道。 空を見上げて月を見つけた時、私は必ず、自転車の後ろにのせた次男に、「お月さまキレイだ

完璧じゃなくていい。私は私のままで素敵なんだ。

【注意】 今回は私の過去のものすごく暗い話が出ます。 そういうのは読みたくない、という方はスルーが吉です。 完璧主義と「素敵な自分」の呪縛完璧主義を乗り越えたと思っていたけど、まだ心の中にいることに今日気づいた。 ここ数年の私は、「クセや価値観を整理して生きやすい人生にしたいなー」と思って取り組んでいたのだけれど、心の中まで、「不出来な部分や悶々とした部分を完璧に取り払う」ことに注力しすぎて、自分の「アラ探し」をしてしまっていることに気づいた。 「私のどこを変えてい