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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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2021年1月の記事一覧

教え子から遺書を送られた先生

「教え子から遺書を送られた先生」 徳永先生は、熊本県の歴史始まって以来、 30代の若さで小学校の校長になられたほど優秀でしたが、 「教員の仕事は、教壇に立って教えることだ」 と5年で校長を降り、自ら志願して一教員に戻った人でした。 だから、どの学校に行っても校長に嫌われるんですね。 自分より実力が上なものだから。 それで2年ごとに学校を出されてしまうんだけど 行く先々で教師たちが一番敬遠している難しいクラスを受け持って みんなを勉強好きに変えてしまうんです。 徳

DIE WITH ZERO/ゼロで死ぬ

本を読んだ、この本を。 緊急事態宣言が再び発出されて、なんだか世の中がざわざわしつつ、とにかく目の前のことをどうにかせねば、という状態でありつつも、中長期的視点ってやっぱり忘れちゃダメだよなと思わせてくれた。 なかなか共感できるところ、気付きがあったところも多かったので、備忘録も兼ねて、書く。久しぶりに、書く。 個人的に響いた筆者の主張、共感できるところ、気付きをまとめるとこんな感じ。 ✓資産がゼロになるように死ぬ。みんなお金溜め込みすぎ ✓子どもには死ぬ前に与える

野田知佑氏「のんびり行こうぜ」との出会い

皆さんはカヌーイストという言葉をご存知だろうか?カヤッカーとも言われている。 ざっくり言うと、カヌーをする人のことだ。 野田知佑さんはいわゆるカヌーイストだ。 作家でもある。 私は20代半ばにこの本と出会った。 友達が家の本の整理をしていて、大量に本を送り付けてきた。 その中にこの本は入っていた。 この本をざっくり説明すると、「千葉県にある亀山湖の近くの集落の古民家に住んでいるカヌー好きなおじさん」(野田さん、ごめなさい)の本だ。 アウトドアに興味が無い人ならその程度