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プロ家庭教師が教える『学習方法の種類と選び方』~後編~

プロ家庭教師Isshiyです。

巷には、塾や家庭教師、通信教材、オンライン指導など様々な学習方法がありますが、「何を利用すればいいのか?」とお悩みの方。

このお悩みに対する解決の糸口として、前回は「プロ家庭教師が教える『学習方法の種類と選び方』~前編~」と題して、巷にある学習方法の種類と特徴について書きました。

今回は後編として、お子様(または自分)の状況に合わせた学習方法を選ぶにはどういう風に考えていけばいいのかについてお話していきます。


1.学習方法の選ぶときは「能力」と「性格」を軸に考えよう

前回もお話しましたが、塾でも家庭教師でも巷にある学習方法はどれも「正しい使い方」をすれば、ある程度の効果は得られます。しかし、何かしらの学習方法を利用しているにも関わらず、思ったほどの効果を実感できていないのは、「利用する側(お子様または自分)と学習方法との相性が合っていない」可能性があります。

では、実際にお子様(または自分)の学習方法を選ぶときに何を基準に考えていくとよいのか・・・それは、お子様(または自分)の「能力」と「性格」の2つを軸にして考えていくとよいです。
ここで言う能力とは、利用する側の現時点での「基本的な学力」と「自己管理する力」のことで、性格とは、利用する側が「積極的に質問ができること」を指します。この能力と性格を軸にして考えていけば、お子様(または自分)に合った学習方法と出会う確率を上げることができます。

2.お子様(または自分)に合った学習方法を選ぶ

先程、学習方法を選ぶときには、お子様(または自分)の「能力」と「性格」の2つの軸から考えていくとよいということをお伝えしました。

それを踏まえてると、このように考えることができます。

では、ここからはこの表を基にして具体的な選び方のお話をしていきます。
まず学習方法を選ぶときは、第一にお子様(または自分)の現時点での「能力」(特に基礎学力)を優先していくとよいです。

*基礎学力の基準について
 「高め」を定期テストで常時270~300点(500点満点)以上取れる実力
 「低め」を定期テストで常時270点未満の実力
 としています。

①お子様(または自分)の基礎学力が高め

基礎能力が高めな方は、どの学習方法を利用しても正しく使っていけば、ある程度の効果は得られると思います。あとはお子様(または自分)の好みや使いやすいと思う方法を利用していけばよいです。ただし、「自己管理が苦手だ」と感じる場合は、塾か家庭教師といった第3者のチェックが入る体制を整えて学習を進めていくのがよいでしょう。

②お子様(または自分)の基礎学力が低め

基礎学力が低めな方は、集団指導より個別指導の方がよいです。
理由は、集団指導だと授業について行けなかったり、宿題や課題の量が多くてこなしていけない可能性があるからです。個別指導であれば、利用する人の状況に合わせて学習を進めることができるので、基礎学力が低めな方は個別指導をおすすめします。
ただし、個別指導と言っても塾と家庭教師とあるので、どちらを選ぶべきかがあると思います。どちらを選ぶかについては、お子様(または自分)の「性格」から考えていくとよいです。積極的に質問ができるタイプであれば、塾(個別指導)でも家庭教師でもどちらでもいいと思います。しかし、積極的に質問するのが苦手であれば、家庭教師(対面指導)をおすすめします。対面指導の家庭教師は完全1対1の指導なので、他人の目を気にすることなく質問ができます。また、指導中も横にくっついて学習の様子を見ているので、家庭教師側から瞬時に適切なアドバイスをもらえる環境が最初から整っているのも、質問するのが苦手な方にとっては良い点です。

3.最後に・・・学習方法が持つ最大限の効果を得るために必要なこと

私のこれまでの経験から考えると、上の表のような形で考えていけば、お子様(または自分)と相性が良い学習方法に出会える確率は高いでしょう。

しかし、これはあくまでも目安です。なぜなら、塾でやっていくのが能力的に厳しいかなと思っていても、本人が努力して指導について行き、それにより塾との相性が良くなって、実力を伸ばしていくケースもあります。一方、塾で問題なくやっていける能力があっても、塾との相性が合わずに実力が上がらず、家庭教師に切り替えて実力を伸ばしていくケースもあるからです。
また、塾や家庭教師を利用するにしても、存在する塾や家庭教師の数だけ異なった特徴があります。どんなに評判が良いとされる塾や家庭教師でも、学習する側(利用する側)との相性が良くなければ、思ったほどの効果は得られないのも事実です。

だから、相性が良い学習方法を選ぶことができたとしても、最終的には「学習する側の頑張り」がないと、学習方法が持つ最大級の効果は得られないことは忘れないでください。

「どの学習方法を利用したらいいのか」というお悩みの方に、この記事の内容が少しでも参考になってもらえたら幸いです。

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