『海街diary』観劇記録
相変わらず観てからだいぶ経ってしまったのでさっくりと書いていきます。
原作が読みたくなる舞台ランキング上位だと思います。良くも悪くも。
出会いと別れ
この物語のテーマはこれだろうか。
早々から父親の死。それに伴うすずとの出会い。
すずの好きな場所で父が大切に持っていた写真を4人で見合うシーンは早速客席を泣かせにきていて、もうこの舞台終わりだっけ?と思ったが、まだすべての始まりでした。
ここで涙腺を刺激してきたのでそこからも一つ一つの転機ごとに泣かせに来ていて、逆にああそういうことねと達観してしまったのが残念。
ただ、それぞれの「出会いと別れ」における個々の感情の揺らぎがあって、そこが見えたときの感動は大きかった。
誰もが子であり母がいる
これも大きなテーマだっただろう。
母のことを憎んでいても、母だから突き放すことはできない。
憎しみの中に忘れられない思い出はあって、それをふと思い出す場面がよくあった。
人生こんな綺麗に上手くはいかないだろうが、幸やすずに葛藤や責任が芽生えていたのはリアルだと思う。そのうえで幸がすずに共感していたことも。
独特な演出
一定の年齢層には刺さるボケの数々。嫌いとは言わないが8割方理解できなかったので、どうにかしてほしい。笑
ちょこちょこ現れるカマドウマはなんだったのか。
幸と佳乃の関係性を表す以外の出番はなんだったのか。
女の子とおじさんをフル活用している(つもり)なのが一生なるほどポイントであった。
気になった役者の方々
次女がすごく好きでした。次女を知らないけど、とても次女っぽい感じ。下を大切にしながらも、上がいる分自由に活動している感じ。彼女がいるから、長女がたまに心を緩めることができているのだろうなと思う。すごく人間だった。
すずも好きでした。明瞭快活とはあの子のことでしょうか。
舞台デビューであれならすごく素敵だと思います。
長女、たまに出てくる本心の部分が見えたときにぐっときました。
感情の移ろいのスピード感にしっかりきっかけが乗っているように感じて、素敵でした。
私は花奈さんのこういう人間味のある役が好き。
あとはずっと舞台上に人が多かったから、顔が可愛いなとかこの子はアイドルやっているのだろうなとかはわかったけど、そんな感じでしょうかね。
原作との比較
あの子のあれは結局どうなったんだ?と感じた場面が多々あったが、それは原作には間がしっかり描かれているらしい。
長い漫画を演劇にするためには仕方なく、難しいポイントだろう。
切り取り方のせいで、厚みが出そうで出なくて、ずっと少し薄くて、でも泣かせることは力を入れていてと感じた。
脚本が全て悪いわけではないと思うので、原作を機会があれば読みたいです!
まとめ
結局観てよかったと思っています。
やっぱり人間の話が好きなのかも!!
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