「さよなら」だけが人生だ

初めまして。ケイトと申します。

名古屋在住の大学4年生です。

今回なぜnoteを始めようと思ったかと言いますと、先日大学院の入試がありました。試験の方は無事に合格することが出来て、何とか来年以降の進路を確定させることが出来たのですが、受験勉強をしている最中にひどく感じたことがあります。

国語力が落ちているのです。高校時代よりも圧倒的に。

元々小中とそれなりに作文とやらも得意であり、また高校の現代文の成績も理系にしてはそこそこ良かったと自負しておりますが、それも過去の話。

大学に入学してからというものの、日常的に文章を読んだり書いたりするといったことが明らかに減っていて、それに伴い読解力や文章力というものも低下しています。これまでは何とかなっていましたが、これから先は本格的に研究の世界に入っていくことになり、当然その中では論文を読んだり書いたりしなければいけません。読解力は4月からの自粛期間や先述の受験勉強である程度取り戻したと感じていますが、文章を書く能力についてはそうはいきません。このままではいけないと思い筆を取った次第であります。小説を書こうとするのにも挑戦してみましたが、僕にとって物語というものは自分で考えるよりも他人のものを楽しむもののようでして、性に合っていないと感じました。そこで、日常であったこと、思ったこと、様々なことをインターネットの海に放り投げることで、文章を書く習慣を付けることにしました。

ということでこれから先、できれば一日一投稿くらいしていけたらいいなあと思っておりますので、もし読んでいただいている方がいらっしゃったら今後ともよろしくお願いいたします。

さて、タイトルについてですが、僕が好きな言葉です。

有名なので知っている方も多いと思いますが、これは唐の詩人である、于武陵(うぶりょう)の詩「勧酒」(かんしゅ)を井伏鱒二という方が訳した一節になります。

勧 酒  (于武陵)    (書き下し文)  酒をすすむ 

  勧君金屈巵         君きみに勧すすむ 金屈巵きんくつし
  満酌不須辞         満酌まんしゃく 辞じするを須もちいず
  花発多風雨         花はな発ひらけば 風雨ふうう多おおし
  人生足別離         人生じんせい 別離べつり足たる

この詩を、井伏はこう訳しました。

コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ

「さよなら」だけが人生だ。本当にその通りだと思います。たった22年しか生きていない僕の人生でも、多くのさよならに溢れています。それはこれからも増え続けていく一方でしょう。誰かと出会うことがあるなら、当然その誰かとの別れはいつか来るものなのです。そういうものだと思います。

でもその別れの後に、その人のことを思い出すことができたのなら。
僕の一番好きなバンドは、「お別れしたって覚えていられれば 大丈夫なのかな」と歌います。藤くん結婚おめでとうございます。話が逸れました。

きっと、お別れしたこと、その人とのこと、覚えていて、たまに記憶の底から浮き上がってこられるようなら。「さよなら」も悪くないかななんて、僕はそう思うのです。

初日はこんな感じでどうでしょうか。
明日以降も続けていけたらいいなと思います。僕、かなり飽きっぽいので明日には書かないかもしれないですけど。

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