FX為替戦略 3/20
◆現在の各国の長期金利の状況
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■ドル円
先週の動き
春闘
連合による春闘の第1次集計で平均賃上げ率が33年ぶり高水準の5%超になった。日銀が翌週にもマイナス金利の解除に動くとの観測が強る。一時円買いかと思われたが一転して円安に動いた。「材料出尽くし」と気づく。
日銀会合
日銀は金利を0~0.1%程度に政策金利を変更。17年ぶりの利上げとなる。つまり長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)は撤廃。ただ長期国債の買い入れはこれまでと概ね同程度の金額(月間6兆円前後)を継続するとの見通し。また上場投資信託(ETF)の新規買い入れを終了する。
17年振りに利上げだが、「現時点の経済・物価見通しを前提にすれば、当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」追加利上げへの期待弱い。
植田日銀総裁
植田日銀総裁記者会見の内容は追加利上げに対して慎重な姿勢
★発言
『今回の政策変更に伴う短期金利の上昇は0.1%程度にとどまる」
「今回の措置を受けて預金金利や貸出金利が大幅に上昇するとは見ていない」
「おおまかに言うと普通の短期金利を政策手段にしている他の中央銀行と同じように設定していくことになる。物価経済見通しに従って適切な政策金利水準を選んでいく。ただ、予想物価上昇率の観点から見ると2%には多少距離がある。そのギャップに着目すれば緩和的な環境を維持することが大事という点に留意しつつ普通の金融政策を行っていく」
「大規模緩和終了後はバランスシート縮小を視野に入れていくつもりだ。将来のどこかの時点で買い入れ額を減らしていくことを考えたいが今具体的に申し上げられる段階ではない」
米住宅関連
米2月住宅着工件数は年率換算152.1万件と市場予想(144.0万件)を上回った。前月は137.4万件だった。住宅着工の先行指標となる建設許可件数も151.8万件と市場予想(149.6万件)を上回る高水準。
■残りの予定
■今後の展開
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