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環境税(1)

今回はみんなよく聞いたことのある環境税、炭素税について説明していきたいと思う。これは日本でも今後適用されるかもしれないので知っておくと得である。最初に環境税とは二酸化炭素などの大気汚染の排出量に比例してお金を政府に払う環境政策である。これはずべて企業や個人次第で対策することが出来てとても地球温暖化には効率的な政策の1つとなっている。

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この環境税とポイントとしては税を適切な価格にすることである。多くの企業は生産量をmaxまですると企業の利益はA+B+C+Dとなる。ここで社会にかかる費用である限界外部費用を考えるとC+D+Eとなるため、社会全体の利益としては企業の利益から社会にかかる費用を引いてA+B-Eとなる。一方で環境税を適切な値Ⓧにすると企業側は金額tのところで生産をやめることになるため企業側の利益としてA+B+Cとなる。またこのCというのは社会にかかる費用であり、かつその同じ金額を環境税として政府に預けないといけないためC…環境税として政府に納税することになり結局企業側の利益はA+BになりこのA+Bが社会全体の利益と一致する。これが環境税の仕組みである。

環境税を導入することにより、社会全体の利益が高まる一方で企業の利益が下がる結果となった。問題なのはこの環境税として徴収した政府の行動である。このお金を使って環境問題に取り組むのは良い方法だが、環境問題に関係なく政府が使うと企業としては利益が単純に少なくなることといえるのでほとんどの企業が反対する。ここは政府に頑張ってもらいたい。

環境税のメリットとしてはまず大気汚染などの二酸化炭素の排出量が減少する。また企業側としてはなるべく排出を防ごうとして排出防止に努力することで技術が発展し競争が生まれる。そして技術が発達したら税収をほとんど払わなくて済むことになるのである。

ではこの環境税は誰が払えばよいのか次回以降考えていきたい。


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