シャツのシミは自分でつけた

「そんなに私が悪いのか」

この言葉は今年の自分のキーワードになっています。
この言葉を思わず口にした経緯は以前記事にも書いたのですが、
その時は立て続けに仲の良かった友人たちが自分から離れて行ってしまった事に対しての自分の気持ちのことを思い浮かべていました。

でもここ最近、友人たちとのことだけじゃない、あの事もこの事も、あの時もこの時も、私はいつだって何かあると「自分が悪い」と思うし「自分は間違っている」と考えてしまって、謝って謝って、なんで私ってこうなんだって考えて深掘りしてしまっていました。

今回、思い出したのは男性とのことです。

私は男性が苦手です。
なぜなら
私の知っている男性の多くはみんな怒りっぽかったからです。
「そんなことで怒るのか」と思うことで怒って、声を荒げたりします。
論理的風な言葉で私を詰ったり否定したりコントロールしようとしました。
恋人関係の人だったりすると脅迫みたいに「もう終わり」とか「別れる」なんて言葉を簡単に口にします(私はこういう言葉はもう別れるという覚悟がある時以外は絶対に使うべきではないと思っています)。

なので私の男性のイメージは
自分を正当化する人たち
です。
絶対に自分の非を認めない、謝らない(謝る時はこっちが謝りたおした後、自分がご機嫌になってから軽く謝る)。
私が出会った男性がほとんどそういう人だったというだけで
世の男性たちがそうなわけないんですが(苦笑)
どうしてもそういうイメージがあるから私は男性と深くかかわるのが苦手ですし、いつも恐々話をしています・・・。

私は私で、なんでも自分が間違っていると思うので
最初は相手の言い分に「そうなのかな?」と疑問に思ったり、自分なりの思いを説明をしますが
「言い訳は聞きたくない」ってなりますし、
男性が怒っている時の声や言い方がとにかく恐ろしく、
何より嫌われてしまうのがイヤで、思考停止してしまい
「私が間違っているんだ」と判断してとにかく謝ります。

怒っている男性はしばらく経つと機嫌が直ります。
何もなかったかのようにケロっとしています。
私も何もなかったようにふるまいます。


たまたま読んだ漫画の一コマ



でも何もなかったことになんかできなかったのです。
私の違和感と屈辱感は行き場をなくして積もり積もって自尊心を壊してゆきます。


坂元裕二さん脚本のドラマ「初恋の悪魔」の中で
こんな台詞があって、私はちょっと泣きました。

言い返せなかったことって残るでしょ。
あなたのしているとこは失礼だよ、
私は怒ってるんだよって言えなかったことは
何年たっても残るでしょ。 
今となっては言い返せないし、そういうのって
シャツのシミみたいに残るんだよ!

はい、シャツのシミみたいに消えないで残っています。
何年も何年も。
私も悪かった事もあるかもしれない、でも。でもでもでも!
あなた(たち)だって悪いところあったし、おかしなこといってるところあった!!
私だって傷ついたり嫌な気持ちになってるのに!私だって言いたいことあったのに、聞こうとしないで不機嫌になって自分の主張を強い口調で押し付けてきて過剰に怒鳴って脅迫みたいなこと言って黙らせて!
悔しい、ムカつく、悲しい、虚しい・・・・そんなシミがいくつもいくつも残っています。

男性への文句が書きたいわけではありません。
一番言いたいのは、
私が私自身を守ってあげられなかったことへの悔しさです。
自分を大事になんて言って、ちっとも大事にできなかった。
ごめんなさい、私。

「そんなに私が悪いのか」という声は
誰かへの言葉じゃなくて、私が私に訴えた言葉でした。


相手が男性だろうと、友達だろうと、肉親であろうと
「私が間違っている」と真っ先に思う癖はもうやめたいです。
悪いところは反省するし謝罪する。
でも、自分の信念や思いは大事にしたい。
誰かの感情に巻き込まれない。

そんなに私は悪いのか。
悪くない。
私も、誰も、悪くない。





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赤裸々な告白とかではありません。

齢50を過ぎた女が自分の愚かさと間違いとまあいっかをつぶやく日記

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