タカラジェンヌという本物のフェアリー・蘭寿とむ

私の殿堂入りご贔屓である蘭寿とむさんのブログ記事

「退団から6年」
https://ameblo.jp/ranjunokai/entry-12596359034.html

ろ、ろ、6年前ですか・・・・。
そんな前の出来事だったなんてちょっとびっくりです。
今でもあの日のことを鮮明に思い出せるくらいだから・・・・。

FC公式?白ウェアを着て
ご贔屓の退団の入り⇒観劇⇒出待ちをしたのは蘭寿さんが初めてでした。

意図せずですが
最近、初めてかつ唯一のヅカ友さんであるコノハナちゃん
ヅカトーク音声配信を始めて
先日収録した2回目3回目の話題が蘭寿さんの代表作ともいえる「CONGA!!」でした。

それがキッカケで以前書いていた「初心者マークの宝塚」というブログを
今読み返していまして
その中に蘭寿さんのラストディの備忘録があるのでリンクを貼っておきます。
読んでいただけると嬉しいな。

初心者マークのラストディ①
http://cotozuca.blog.fc2.com/blog-entry-167.html


http://cotozuca.blog.fc2.com/blog-entry-169.html

③(これは半分は入り待ち後のドジ騒動がかいてある・・・・)

http://cotozuca.blog.fc2.com/blog-date-201405.html

そしてラストディ備忘録の④は全文再掲させていただいちゃいます。
退団6年目記念でい。
というか、読み返してみて
あの日のあの心の動きと蘭寿さんの全てを忘れていないし、
いつまでも男役・蘭寿とむの最後の姿を覚えておきたいし、
もしご存じない方がいらっしゃったら今からでも知って見ていただきたい、という想いで
再掲します。

とにかくすごい男役だったんです。

私は今でも初心者レベルの知識と想いしかないですが、
勝手に、
往年のベッタベタで笑っちゃうくらいかっこいい「宝塚らしい男役」を全部持っていた最後の男役が蘭寿さんだったんじゃないかなぁ、と思っています(いや、違うという方がいるのは当然、多分違うのだろうけれど私の知っている限りは、です)。
そういう魂はもちろん今でも継承されていっているでしょうが、
それは少しずつ薄まっていってしまうものだし、
また、時代時代のカッコよさというものがあるのだから
往年の宝塚らしい男役というものが全て継承される必要もないから
それはそれでよいのです、はい。

でも、もし
「いやぁ、そうくるんだぁ、いやぁ、ははは(笑)、そう来られたらなぁ(赤面)」って感じで
恥ずかしさてんこ盛りのカッコよさを見たかったら
どうぞ蘭寿とむさんの男役をご覧になっていただきたいです。
「いやぁ・・・・はははは(笑)、もう、しょうがないなぁ・・・・・かっこいいわぁ」
ってなりますから!

私は今でも蘭寿さんを愛しています。
今でも舞台に復帰されることを望んでいます。
でも何より、どこで何をされていても蘭寿さんがお幸せであることを祈っています!

*********


備忘録・初心者マークのラストディ④

いよいよ蘭寿さんの最後の公演。
どんな気持ちになるのか、
涙涙になるのか、意外と冷静に観られるのか、
自分でも予想がつきません。
座席は2階A席。
プレミアチケットだったので観劇できるだけでもありがたい。
座席にはサヨナラショーで使うペンライトが置いてあった。

最後の男役姿、しっかり目に焼き付けておこう。
芝居は散々観たから
今日は蘭寿さんだけを観よう。
いあいあ、花組生との最後でもあるんだ、
組子さんたちとの関係もよく観ておこう、と思いなおす。

そんな感じで臨んだ「ラスト・タイクーン」だったが
私はこの時、ハッキリと自分の立ち位置がわかった。

私はどんな状況であろうと、なんであろうと

「芝居」を観に来ているんだ。

そういう意識が自分の真ん中にあるんだ。
だから、蘭寿さんが最後であろうと
作品としてこの舞台を観て
そしてやっぱり私は今日も、こんな時でも
「まったく、面白くない舞台を観ちまったもんだ」
という気持ちで一杯になった。

私は宝塚ファンとして失格だ。
「宝塚」ではなく「芝居」を観ようとしてしまう。
どうしてもそうなってしまう。
いいも悪いもない。
そうなんだから仕方ない。
それがこの日によくわかった。

それでも私は宝塚を観続ける。

そういう気持ちだったから
特に涙が出る、とかはなかった。
もちろん、最後の「サヨナラ仕様」になっている場面では
グっときたけれど。

蘭寿さんは、もう、完全に力が抜けて
透明感のある、愛にあふれた、いや、愛でできた、
愛に満ち満ちた姿で舞台に立たれていた。
なんて美しい生き物なんだろう。

これがタカラジェンヌというフェアリーの本当の姿なんだ、

と感じた。

芝居とは逆にショーは完全に気持ちがラストモードに入った。
全く好みに反したショーではあったけれど
歌って踊る蘭寿さんと花組生たちを観ているだけで
とにかく胸が一杯になってしまう。

オペラで蘭寿さんだけでなく組子さんたちを必死で追いかけるが
もう、皆さんが蘭寿さんへの想い一杯の目線を投げかけているのが
すごくわかって
どうしたらいいのやら・・・・(涙)

ディアマンテから黒燕尾までは
至るところで顔を歪めて泣くのを我慢している生徒さんたちを
目にするたびに、涙が出てくる。

だいもん(望海風斗)の歌が想いにあふれていて魂が揺さぶられる。

あらためて蘭寿さんが組子さんたちに愛され尊敬されていた存在であり、
花組にとって、宝塚にとって、大きな大きな宝物が
消えてしまうことへの喪失感をみんなが感じている、
ということがよくわかる。

黒燕尾はもう、言葉にできない。
私は今でも祐飛さんの退団公演の黒燕尾が
最高に素晴らしいと思っているけれど
今回のは、私の中で、完全に特別な所に位置づけられた・・・。
泣くとか、そういうことすら忘れるくらい
集中して見つめた。

昔はあったのかもしれないが
今の宝塚の黒燕尾でここまで揃ったものは観た事ないなぁ、と
思う。

蘭寿さんの燕尾にキラキラ装飾がなかったのもよかった。
祐飛さんのときもそうで
祐飛さんが希望された、という話を聞いたとき
なんか、こう、祐飛さんらしい、って、そのときは好きになったばっかりで
全然祐飛さんのこと知らなかったけど(笑)
でも、そういう祐飛さんだから好きになったんだ、と思ったもんだ。
最近はそうされるトップさんが多いという話はどこで聞いたんだっけなぁ。
別にキラキラしてても全然いいけれど、
私は最後の静粛な黒燕尾はキラってないのが好きなんだなぁ・・・・。

その後は、もう、号泣のみ。
大階段の真ん中に立つ太陽のような笑顔の蘭寿さんを
見ていたいのに
泣きすぎてタオルを顔に当てるしかなくて。
サヨナラショーもそんなんばっか。

くわらんかの蘭寿さんが可愛くて可愛くて。
Mr.Swingの場面のかっこよさったら!
こんなに恥ずかしいくらいかっこいい人、いる????
そして私が宝塚のショーを好きになるキッカケを作ってくれた
蘭寿さんの代表作でもあるCONGA!!
明るく終わるのが蘭寿さんらしくて嬉しい。

壮さんがいらっしゃったところにはみりおちゃんがいらっさる。
短い間に花組で蘭寿さんと濃密な時間を過ごされたであろうみりおちゃんが
嬉しそうにCONGA!!の中に溶け込んでいる・・・・。
それもまた嬉しいやらなんやらで泣けるし。
全く・・・・(涙)

思えば私が蘭寿さんの舞台を初めて観たのが「復活/カノン」で
それからと、その前と、
トップになってからの作品を振り返ると
決して演目に恵まれてはいなかったのは周知の通りで、
ちなみに、オーシャンズは大人の男を存分に見せてはくださったけれど
作品としては凡作だったと個人的には思うので、
で、やっぱりその役も素晴らしくてさらに作品が良かったりすることが
本当に幸せなことじゃないですか。
でも、蘭寿さんには残念ながらそういう作品がなかった、と個人的には思うのだが、
いあいあ、

CONGA!!があるじゃんか!

と。

蘭寿とむとあの時の花組でないと作れなかった作品。
ご本人も好きな作品として「CONGA!!のすべて」とおっしゃるくらい、
作家も演者も観客も、みんなが「これは蘭寿さんのためのもの!」と
思えるような作品。
そういうものに出会えたことは
蘭寿さんにとってこれ以上ないくらい幸せだったじゃないか!と
思いつつ
ああ、でも願っていたCONGA!!2はないんだ、と、
明るいクンバンチェロも涙目で観る私でした。

前楽はアンコールが何度もあったそうですが
楽はそうもいかず
さくさくっと終了。
そしてご挨拶。

まりんさん(悠真倫)とみつるくん(華形ひかる)のご挨拶が
まず泣けて。
それぞれ花組生の誇りを胸に
各組に花組の種を蒔いてくださるんだな、と思ったりして・・・(涙)

でも、もう、とにかくどなたの挨拶を聞いても
そしてそしていよいよ蘭寿さんのご挨拶となると・・・
これまたタオルで顔全体を抑えないといられなかった・・・・。

みんなに名前を呼ばれるのが、
大階段から降りてこられるのが蘭寿さんだなんて!
卒業する人じゃないとそんなこと、ないんだよ?
蘭寿さんが名前を呼ばれるなんて!うそ!うそだ!
いまさらながら信じられない気持ちで一杯だった。

階段から降りられるときの蘭寿さんは
いつも本当に愛おしそうに組子さんたちを笑顔で見つめるんだ(涙)

びっくりしたのは袴姿だったこと。
ムラでは黒燕尾で、
やっぱり蘭寿さんは黒燕尾なんだな!って安心?したもんだ。
というのも、
私がまだチョー初心者だったときに観た祐飛さんの退団公演で
私は、卒業する方というのは皆さん袴で登場されるとばかり思っていて
そしたら祐飛さんは
男役の正装であるから、と黒燕尾を着てらして
まあ今だったら、そういう方は今までもいらっしゃったというのがわかりますが
当時は知らなかったもんだから、
その祐飛さんの気持ちに本気で惚れて本気で泣けたのでした・・・。

だから蘭寿さんも当然黒燕尾だと思っていたのよね。
したら最後の最後が袴!へぇへぇへぇ!!!
記者会見で
「入団した時の姿で最後を迎えたい」
という言葉を聞き、ああ、宝塚を愛する蘭寿さんらしいな、と思いまた涙。
当たり前だけれど宝塚が蘭寿とむを育ててくれたんだもんね(泣)

話をご挨拶に戻しまして。

蘭寿さんほど、ご挨拶が上手な方、いらっさる?
(あ、壮さんがいらっさった!)
余計なことは言わない、かといって通り一辺倒じゃない、
的確かつ美しい表現で語る言葉を堂々と紡ぐ。
これぞトップスターのご挨拶ではないですか(泣)
誰が見ても「あ、この人が組を率いているんだ」とわかりますよね。

そういう部分を見ても、
またまた、得がたいスターが宝塚から去ってゆくんだな、と
感じるばかり・・・・(号泣)

「男役・蘭寿とむ。本日をもって宝塚を卒業いたします」

という、あの、心に響く凛とした声。
ああ、本当に本当に最後なんだ、と
涙を拭かずに、ひたすら拍手をした。
ありがとう、ありがとう、ありがとう!
心の中で何度も何度も叫んだ。

外へ出ると
会場にいなかったFCの皆さん、ファンの皆さんが
もうすでに並んでいらっしゃった。
自分の番号の並びに入ろうとして、
FCで初めて知り合いになれたIさんを発見。
彼女は前楽観劇だったので今日のラストデイは出先から直接お見送りに来た。
もちろん前楽は号泣だったそうで。
「どうだった~~?」
と聞かれて
気が緩んでまた泣いてしまいそうで
「う~~~~にゃ」なんつー
言葉にならない音で答えた(ばか)

自分の定位置について蘭寿さんを待つ。
また長い時間待つことになりそうだ。

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