間違っていても大好きだ

私が勤務する会社の子会社勤務で一時期、業務上接点があったことで知り合いになり、その後お友達になったOさんという方がいる。
この方、私が今まで出会ったことのないタイプで会うたびにいつも不思議な気持ちになっていた。
なんか、話していて、不思議。
他の誰かと話している感覚と違う。
そして、私の理想の生活である「好きな文化活動(遠征含む観劇など)を誰に気にするでもなくする」を常にしている人で、どうしたらこの方のような生活を送ること(経済的にも環境的にも)ができるのかいつもいつも会うたびに思っていた。
そして、私が知る限りの彼女は何よりも環境や人間関係や物事にとらわれない自由さをお持ちであることが本当に羨ましかった。


ある日、話をしている中でふとこんなことをおっさった。
「私ね、生まれて一度もジェラシーというものを感じたことがないんです」
また、ある日のこと、経済的なことを聞いていたときにこんなこともおっさった。
「私は特にお金持ちの家に育ったわけでもないし根拠もないけれど、お金って好きなことに使うものだと思うしお金に困ることはないって思ってるんです」

な、なんだろう、コノヒト。
そんなこと言う人、今まで会った事ない。
不思議。
さらに不思議なのは、羨ましいとは思うけれど全く嫌味には聞こえない。
清々しいくらい「そういう人」という感じなのだ。
最初の頃はそういう所を自分と比べて僻んでしまい、サシで会うのは控えていたのだけど(苦笑)
今では少しでも彼女のエッセンスをもらいたい!と会う時間が楽しみになっている。

昨日は今年最後ということでお会いした。
色んなお話をしている時にいつものようにOさんの性質の話になっていった。
「何度も言ってるけど、Oさんが「ジェラシーを感じたことないって言ってたのすっごい面白いと思った。
お金についてもそうだけど普通の人が悩むところをOさんって全然悩まないんだよね?」

「悩みはありますよー。
コンプレックスもあるし。
でも私、やっぱりどうも人と考えていることが違うというか鈍感みたいです。
例えばみんな「褒めてもらいたい」って思うみたいだけれど、それが私にはさっぱりわからないの・・・・」

あはははははは!もう笑うしかなくて本気で笑ったわ。
すげーな。
「え、褒めてもらうと嬉しくないの?」

「嬉しいけど、あえて褒めてもらいたいと思った事がないし、
褒められると頑張れるって言う人がいたけどそれも全然わからなくて・・・」

何度も言いますが決して嫌味に聞こえないのかOさんのすごいところ(笑)
面白いから色々聞いてみた。

「イライラしたり怒ったりはする?」

「しますよ、普通に怒ります。
でもその時だけです。
その後までモヤモヤしたりしないなぁ・・・」


「(すげー)イヤなヤツに対してムカついてイライラしてたまらん!とかないんだ?」

「何かあった時は「死ねばいいのに」くらいは思いますけど」

あはははははははははは(゚∀゚)

「でもそれでその人のこと悶々イライラは考えないですよ。
だって、目の前にその人がいない時にもその人の事を考えるって
好きってことじゃないですか。
嫌だなって思う人のことを好きな人みたいに思うって自分が気分悪いし」

そのとーりやな・・・・・(←でも自分はできないからトホイメ)

そんな感じで今回、興味津々であれこれ聞いてお話して名言たくさんあったんだけど割愛。
いやぁ、なんか元気でました(笑)
で、Oさんの数々の性質のまとめをするとどういうことかというと

「私、自分の事大好きなんですよ、ふふふ」


なのでありました。
コンプレックスもあるし、時々「私ってほんとダメなのよね」なんて言葉も聞かれるけれど、それも含めてとにかく「自分大好き」ということらしい。
それで私は心から思った。
ああ、本当に自分の事が好きってこういうことか、と。

前向きでポジティブな人はけっこういる、他人のことを気にしないとか
くよくよしないとか、自分自身を好きだと言う人もいる。
でも、私が知る限り、その後ろには無理や我慢が見え隠れすることが多い。
ポジティブで自分を愛する人に「なりたい」私を「頑張って」やっている感じというか。
もちろんそうでありたいと思うことって大事だけれど、
Oさんの場合、天然・・・・・。
頑張ってないでそうなのがすごい。
生育歴とか関係あるのかなぁってうかがうと、お父様と弟さんが鬱気質で実際にうつ病を患ったことがおありだったりするし・・・・(そして「だからそうならないようにしようと思った」とかではないらしい)
ご本人は大病もされたことがあるし、私の知らないご苦労とかもあったかもしれないが、そういう事があったから悟ったみたいなことではない感じだ。
元々の気質がそうなんだろうな・・・・・いや、わからないけれど。

なんかね、ポジティブでもネガティブでもない感じなんだよね。
すごいニュートラルというか。
「自分が大好き」だけが軸にあって、だから自分に興味があるし、だから自分を大切に扱うし、他人よりまず自分が大事。
でも本当の意味で自分大好きな人は結局、他人の事も大事にする。
彼女はそうだ。
(しかもその大事にするは、変に気を使うとかへりくだるとか遠慮するとか相手を優先するとか優位にするとかじゃない)
大好きな自分を蔑ろにされたりイヤな事されたら怒る、当たり前。
でも大好きな自分をイヤな気持ちのままにさせたくないから
あくまで自分にフォーカス。
誰かに褒めてもらわなくても評価されなくても全然いい。
頑張る時は自分が頑張りたいから頑張るだけ。
そういうのを一生懸命そうしているのではなくごくごく自然にやっている。

なぜなら自分が大好きなんだから。


自分が大好き。
思った事ないなぁ・・・(苦笑)
でもさ、本来、人間というものは自分が大好きなはずなんだよ。
だったら私だって本当は自分が大好きなんだよ。
あーだこーだ言わないで、ただただ「私は私が大好き!以上」
それでいいのかもしれない。

なので、つぶやいてみた。
「私は私が大好き」
おお、なんか、新鮮だ。
アファメーションとかじゃない。
愛娘を可愛がるように、猫を愛するように。
「大好きだよ~」
価値とかなんとかそんなのどうでもいい。
ただ好き。

なるほどな~~~。

Oさんが自由に生きているように見えるのは
自分を好きだからなのかもな。
そしてそういう人のところに運もお金も寄ってくるのかもしれない。

なるほどな~~~~~!

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赤裸々な告白とかではありません。

齢50を過ぎた女が自分の愚かさと間違いとまあいっかをつぶやく日記

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