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自己紹介・趣味など

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自分の特性の話や、読んだ本の感想などを書く予定、でも未定。
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#映画感想文

映画日記:王と鳥

ジブリ高畑宮崎両氏が絶賛してたらしいってことで観たフランスのアニメ。サムネイルの絵柄が好みじゃなくて期待せずに観たら、鷲掴みされてしまった(鳥だけに、ってすんません)。 監督はポール・グリモーというアニメーター、『天井桟敷の人々』も書いた詩人ジャック・プレヴェールが脚本。 製作時間がかかり、資金難であせったプロモーター?が、未完成品を無断編集して発表した『やぶにらみの暴君』が、実はジブリ2人が絶賛した方らしいけれど、そっちは監督によりお蔵入りにされている。 ネタバレあらすじ

映画日記:PERFECT DAYS

ヴィム・ヴェンダース監督が、TTT、東京(渋谷)のトイレをデザイナー建築にして、今迄より綺麗に使ってもらいかつ観光に役立てよう、というプロジェクトからの依頼で製作した映画。 TOTOウォシュレットを使った荻上直子監督の『トイレット』を思い出した。あれは日本人がアメリカで撮った映画で、やはり何でわざわざ外国で?と思ったけども面白かった。 この映画は、出来事が起きている脚本に描かれた部分と、決められた日常生活を送る行為をドキュメンタリー風に撮り貯め編集された場面とで、構成されてい

映画日記:トウキョウソナタ

黒沢清監督が家族を撮った作品。好きというのとは違うけれど記憶に滓のように残り、数年おきに観たくなる映画。 ネタバレあらすじ。 タニタの総務課長だったがリストラされた父(香川照之)、 家族他に振り回され続ける専業主婦(小泉今日子)、 「日本を守るため」突如米軍へ志願してそのまま中東へ派兵されるフリーターの長男(小柳友)、 思ったことをすぐストレートに言葉にする為に教師(児嶋一哉)と折り合いが悪く、近所のピアノ教室(講師:井川遥)に給食費をつぎ込む6年生の次男(井之脇海)、 か

映画日記:リトル・パレスティナ―包囲下の日々―

たまたま、UNWRA(国連パレスチナ難民救済事業機関)から各国の資金引き上げが始まったタイミングで観ました。 2009年にシリアを旅行した際、この難民キャンプの存在を知らずに近辺を呑気に観光して、戻った後もその封鎖などにも恥ずかしながら全く気付いていなかったので、更に何とも言えない気分になりました。 今回もネタバレで感想などを書きます。 ストーリーの無いドキュメンタリー映画で、ひたすら封鎖されたキャンプの日々が展開します。中での生活のリズムをトレースしているような雰囲気もあ