今のところ秋の次は冬
鮮やかさに憧れているのかと聞かれると、答えを持っていないことに気付かされる。色が好きなの、と言われて何かが刺さってしまう人はどれくらいいるのだろう。理由を用意しなくても、自分に載せているだけだから、肌の外側に置く必要がないと思っているから、それは好き以外にはならない。再現性を保とうとしないから、いつか過ぎ去ってしまうこともわかる。それどころか、私自身が不自然な熱を喪って、平らになってしまう。集めたものを、持っていくことができないことを知って、部屋は洗練された。解けていくことの悲しさは深くなってしまった。