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マチャカリ・ノーマチ裏話・裏設定①

この記事は片隅ランプ制作のアニメーション作品『マチャカリ・ノーマチ』について書いています。
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禁止ワード

制作をするうえで決めていたことがあります。
それは「時間」と「人」に関する言葉を使わないようにすることでした。
マチャカリの世界は常に暗く、朝も昼も夜もありません。
そのため「昨日」や「明日」、「おはよう」や「こんばんは」などの挨拶も使いませんでした。
また、モシビトは「人」ではあらず存在も知らないので、「あの人」ではなく「彼」としたり「目覚める」ではなく「灯る」、「眠る」ではなく「消える」と表現したりしていました。

モシビトとは何か

モシビトは「記憶」から生まれ、成り立っています。
その本体は光であり、照明器具はその器に過ぎません。
なのでその器が壊れても別の器に移ることができます。
女優のダナは普段は燭台の姿で、役作りのためにシャンデリアになっていました。

光はショックを受けたり強い光に照らされると消えてしまいます。
ほとんどは一時的なものでしばらくすると再び灯りますが、まれに光の一部を失います。
人が頭を強く打ち記憶喪失になるのと同じようなものです。

失われた光は空へと昇り、一面を覆う雲にひっかかります。
そしてふとしたきっかけで落ちてきます。つまり「思い出す」のです。


最初のモシビト ”オー”

街にいるモシビトは灯台にいるオーによって作られました。
オー自身気が付いた時には光の姿になっていて、人だったことは忘れていました。
そのため分身であるモシビトたちも光の姿でした。
器となるランプなどの照明器具は、元となった人が使っていたものや馴染みのあるものという設定でした。
また身に着けているものも元の人に寄せています。


裏話・裏設定は全3回の予定です。今回はひとまずここまで。
また気が向いたときに投稿します。


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