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【経験学習】思い切って踏み出した一歩が今に繋がる

数年前からVoicyを利用し始め、昔からお世話になっている木下斉さんの番組「木下斉の今日はズバリいいますよ!」のプレミアムリスナー(有料)にもなっている。で、最近プレミアムリスナー用のFBグループがあると知り、早速リクエストさせてもらった。グループに入るにあたり、自己紹介コメントが求められているようだったので、今回はそこを意識して書いてみることに。



あるブログとの出会いが全てのはじまり

今から約20年ほど前のこと。シンクタンクで研究員だったこと、次世代に向けた都市づくりみたいなテーマで共同調査研究を実施していた。で、色々調べていたところ、木下斉さんのブログ「経営からの地域再生・都市再生」(当時はタイトル違っていたよな気もするけど)に出会った。何気なく読んでみると、電撃が走るような衝撃を受けたことを今でも覚えている。これだ!という感じ。そこに書かれていた内容は、僕自身が学生時代からなんとなく抱いていたちょっとした違和感を払拭してくれるものだった。そこから、過去の投稿ふくめ、色々と読み漁った。
で、いつかお会いしてみたいな〜って考えていた次第。


意志ある1つの行動が可能性の扉を開く

その後、今勤務している大学の研究所にシンクタンクの研究部が統合されたことで、僕は大学教員になった。そして、いま所属している地域創生学群という新しい学部の立ち上げに関わらせてもらっていたころ、中心市街地活性化協議会関連の講演会が小倉で開催され、木下さんがそこで講演するという情報をキャッチ。まじか!と思って、即申し込んで当日の講演会に参加。講演終了後に名刺交換をさせていただいた。たしか、ブログにも名刺の裏にも、講演会等のご要望があればいつでも連絡ください的なことが書かれており、どうしようかなぁって考えていた。すると、数日後に木下さんから名刺交換のお礼メールが届いたのでビックリ。これはチャンスだって思って、講演と連絡のお礼を書きつつ、思いの丈をあわせて書いた。で、来年新学部が設立されるので特別講義をお願いできないか?高校時代から商店街で活動してきた木下さんのお話はきっとうちの学生たちの刺激になるのでっていう文脈での依頼もしてみた。そしたら、OKなので、その時は改めて連絡くださいって返信が。当時、感激。
その翌年、2009年4月に地域創生学群が開設され、『まちづくりの「経営力」養成講座』という木下さんの著書が同年10月に出版されたこともあり、多分その少しあとくらいのタイミングで特別講師として登壇していただくことに。その日の夜は、本を片手に晩ごはんをご一緒していただき、地域創生学群のことを熱くアピールしつつ、質問しまくったなw
そこから、しばらくは毎年1回特別講師として登壇いただいた。
今思うと、タイミングもバッチリだったな。
ちなみに、現在担当している1年生向けの必修科目では、この本をベースに講義をしている。


反射神経とスピード感の重要性を感じた瞬間

その後は次の展開が待っていた。当時はFBやTwitter等のSNSが普及し始めていた時代で、僕もなんとかその波にのってSNSを使い始めていた。そして、そこからも情報収集をおこなっていた。そんなある日、TwitterやFBで木下さんがAIAでまちづくり系のメルマガ始めるっていう案内をしていて、できれば大学等でも教材として取り上げてもらえるところがあるといいな、みたいなことが書かれていた。その投稿に反射的にとびついて、コメント入力。そしたら、すぐに返信があり、すごい勢いでやりとりが行われて、なんとなく話がまとまった次第。で、ゼミ生有志を集めて購読してもらい、正規のゼミの時間帯とは別の時間帯にAIRゼミっていうのを始めることになった。このゼミは現在でも続けており、いまは2-4年のゼミ生全員に購読してもらって毎週1回AIRのネタをもとにディスカッションをしている。そして、うちのゼミ生たちにも経営からの地域再生・都市再生という考え方が浸透している。
何気ないコメント入力だったけど、当時の僕にとっては結構勇気が必要だった。でも、それ以上に、これはチャンスだっていう感覚があったから、躊躇なく反応できた。そのことが、こうして今に繋がっていると思うと、すごく感慨深いし、反射神経とスピード感は大切だなって再認識した。


場が温まると新たな動きも芽生える

こんな感じでやりとりの機会が増え、お互いの状況もつかめてくると、次はこんなことを考えているっていう感じの話になり、そこで新たなプログラムのアイデアをいただくことに。それを2012年に形にしたのが「地域起業型インターンシップ・プログラム」(通称、学生ブートキャンプ)という集中講義的なプログラム。これは、(一社)公民連携事業機構さんが当時実施していた家守ブートキャンプを学生版にアレンジしたもので、大学からAIAさんに委託してプログラム運営を担っていただいていた。参加学生は、2-3名のチームをつくり、2日間でマーケット事業計画を立案し、その1ヶ月後には自分たちのお金でそれを実施するというもの。最初の2日間でAIAメンバーのレクチャーを受けつつグループワークで企画案を検討し、1日に4-5回設定されたプレゼンタイムで進捗報告をしてダメ出しされながら企画をブラッシュアップするって感じ。そこから1ヶ月はFBグループ等で進捗共有を図りつつ実施当日を迎え、実施後には報告会をおこなっていた。このプログラムを経て覚醒する学生もたくさんいた気がする。なので、参加した経験のある卒業生たちの間では、今でも伝説のプログラムとして記憶に刻まれているようだw
このプログラムは途中から正式な集中講義科目となり、前後ふくめて計8年間実施し、その後はカリキュラム改変によって新たな形で現在まで続いている。


そして現在は新たなステージへ

学生ブートキャンプは実践中心だったけれど、長年実施するなかで、学生たちのプレゼンに対するブラッシュアップのアドバイスをする局面において、抽象化と具象化を行ったりきたりするような例え話がいまいち理解してもらえず、それを事業に活かすような動きになかなかつながらないという状況が露呈した。そのため、そろそろプログラムのあり方を再検討した方がいいという話をしていたところ、ちょうどそのタイミングでカリキュラム再編のタイミングが重なったため、形式を変更することに。
これまでは、事業構築に必要な最低限の知識であったり、その根幹をなすマインドの部分だったりを、体系的に学んだ状態での実践ではなかったため、むしろその部分をしっかり学んでもらったうえで、各自が実践に活かすほうがいいかもしれないっていうことで、都市経営プロフェッショナルスクールのコンテンツの一部を提供していただき、それをベースとして公民連携および都市地域経営について基礎、ミクロ、マクロの視点から学んでもらうような科目を立ち上げることになった。そのために、同社と地域創生学群の間でパートナーシップ協定も結ばせてもらった。
受講学生たちは、講義前々日までに15-20分の動画を3-4本視聴してそれぞれにコメント入力を行い、他の受講生のコメントに3つ以上のコメントをつけた状態で講義に臨む。講義までに僕は学生たちのコメント全てにフィードバックコメントを入れておき、講義当日には概要の説明だけおこなって、あとは学生たちにグループディスカッション・全体共有のための発表をおこなうイメージ。そして、時々事後課題レポートも課す感じ。なので、学生たちも僕も事前準備が結構大変なんだけど、その分すごく勉強になる。
っていう感じで、進め方も毎年少しずつブラッシュアップしながら、今年度で4年目を迎えている。


今後に向けて

こうしてみると、最初のきっかけから20年近くの年月が流れていることに驚いたけど、それ以上に続けられていることにも驚いているというか、続けていることの価値を実感している。
その一方で、横のつながり、つまり他大学等との連携やコラボみたいな形に昇華させることができていない点が大きな大きな反省点。
なので、今後はその部分をなんとかしようと思っています。
ってことで、ゼミ間交流・コラボみたいなことに興味のある同業者の方、よろしくお願いいたします!

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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