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人と人とを繋ぐっていう話について

今回は、木下斉さんのvoicyで今朝触れられていた内容とテーマについて。KGGネタの一環だったので、僕が触れた内容は少し文脈が違う部分もあると思うけど、たしかに「人と人とを繋げる」ってことと「人と人が繋がる」っていうのは意味が違うよなって思ったので、そのことについて考えてみたことをまとめてみた。
放送内容については以下のリンク先より。今回は無料放送分だけど、プレミアム放送の内容はすごく充実しているので、会員登録することをオススメしますw

僕自身、日常的に、いわゆる地域活性化に関わらせていただいており、その期間も気づけば結構ながい。プレイヤーとして関わっている面と、それを担う人材の育成サポート役という面で。
振り返ってみると、地域創生を考えるうえで、人と人とのつながりは大切だって考えていたし、それを学生たちにも伝えていた。もちろん、それが全てという意味ではなく、大切な要素のひとつという意味で。そして、それは何かの目的を果たすうえで必要になってくるっていう意味でもある。

ただ、今回の放送ネタでは、頼んでもないのに人と人を繋げたがる人、そういう場をセットしたがる人の存在と、その胡散臭さについて触れられていた。ほんとにその通りだと思ったし、自分自身は、あんまりその手の人に出くわしたことがないけど、そういうのに巻き込まれないように用心したいなって思った。
そもそも、僕の中では、人を紹介するっていう行為はかなりの責任を伴うことだと思っている。なぜならば、そこで適当なことをやってしまうと相手に対して迷惑をかけてしまうし、それによって自分自身に対する信用を損なうことにもつながってしまうからだ。だから、自分が人と人とを繋ぐなんて、そうそう言い出せないことなんじゃないかと思っている。
だからこそ、なおさら、その手の人が何を考えているのか分からないって感じw

さて、この「人と人をつなぐ」というキーワードで思い出したことがある。
そして、それについて改めて考えてみたことで漠然と持っていた違和感を解消することができた。それは何かというと、例えば地域のために何かをしようと自ら動こうとしている学生が、結構な頻度で口にすること。
それが「人と人とをつなぐ場をつくりたい」っていう内容。
僕自身も人と人とのつながりは大切だと思っているので、「つながり」について否定するつもりはないんだけど、そういう話を聞くたびに、毎回なんとなく違和感を感じていた。だけど、今回のネタを通して色々考えたことで、そのモヤモヤの理由がわかった気がする。
その先にあるはずの目的が見えないから。
別の言い方をすると、本来は手段であるはずの「つなぐ」ことが、目的として語られているからってこと。

たしかに、つなぐ場がつくりたいって言われると、いつも決まって、「なんで?」って聞き返していた気がする。その時の反応として、そういう場の必要性について触れるケースと、そういう場に救われたからっていう経験談が持ち出されるケースなんかがある。けど、結局何のために必要なのか、説得力のある理由や、共感できる理由みたいなものが示されることは少なかった気がする。
もちろん、あらかじめ決まった正解があるわけではないので、結局はやってみないと分からないっていう側面もあるかもしれないものの、少なくとも、人と人とがつながった先に描かれているものが何もなければ、それやってどうすんの?って話になる。
僕は、何かの結果として、人とつながるっていうのは、すごくありがたい話と思っているし、何かやりたいことがあって、そのために必要な人と必要なタイミングで繋がっていくということには価値があると思う。そんなふうに考えているからこそ、ただ「つなぎたい」とか「つなぎ役になりたい」っていうのが、どういうことなのかよく分からないってのが正直なところ。

おそらく、学生たち目線では、人の役に立ちたい、人から感謝されることをしたいっていう純粋な思いからそういう発想になっているんだとは思うけどね。
そういう意味では、今回のネタにされているKGGの方々とは違う気がするけど、将来そんなふうになってしまわないように、何のために?っていう問いかけはしっかり続けていきたいと思っている。

さいごに僕のスタンスをまとめてみると、「つなげる」より「つながった」っていうニュアンスの方が好きだ。
自分がいたことで、つながったっていう話は嬉しいことだと思うけど、自分が繋げたいとは思わないし、自分がつなげるっていう発想自体が、そもそもおこがましいことじゃないかと思っているからw

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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