今朝教わったチームビルディングの5段階プロセスについて
今日は水曜日。地域創生学群では開設当初から、この水曜日の1-2限に初年次教育の柱となる科目をおいている。
で、今日の1限はキャリア学が専門の見舘先生によるチームビルディングに関する講義&グループワークが実施された。
今回は、その中で個人的に印象に残った、チームビルディングのプロセスを5段階に整理した「タックマンモデル」(Tuckman, 1965)について、講義時のメモをもとに整理したうえで、一部考察してみようと思う。
このタックマンモデル、具体的には、①形成期→②混乱期→③統一期→④機能期→⑤散会期、という5段階のプロセスに整理されており、各段階の状態をざっくりまとめると、以下のような感じとのこと。
形成期は、まさにチームが形成されたばかりの時期をあらわす。
混乱期は、メンバー間で意見の食い違いが生じたり、人間関係やものごとの進め方等で衝突や不満が生まれたりすることで、チームメンバーがぶつかりあうという時期とのこと。
この時期には、新しいチームだからこそ、混乱は当たり前だと冷静に考えることが求められるらしい。
統一期は、共通の規範が形成される時期。
この時期になると、チームとして目指すビジョンが統一されることによって、チーム内に一体感が生まれ、メンバーがお互いのことを理解し、信頼関係が構築されるようになるそうだ。
機能期は、チームとして結果を出す時期。
チームが成熟するとともに、メンバー個人の自立性も高い状態にあるため、チームとして最も高いパフォーマンスを発揮できる時期とのこと。
散会期は、チームが解散する時期をあらわす。
以上が概要だけど、うまくいっているチーム、成果をあげたチームはこんな感じかも、なるほど、たしかにそうだな〜って思った次第。
で、せっかくなので少しだけ気になった部分について考えてみた。
混乱期については前提というか条件によって、次の統一期に移行できるかどうかが違ってくるんじゃないかと思った。
まずは、メンバーがそれぞれちゃんと意見を出せるかどうか?
それができなければ、お互いのことを深く理解できた状態にはなれないだろう。そういうことが延々続き、言えないことでのフラストレーションが溜まっていって、どこかのタイミングでそれが爆発し、その結果、どっちに転ぶか?という感じかも。
つぎに、メンバーがそれぞれ意見を出し合えたとして、各人がどんなスタンスで意見を言うかによって、意見が食い違った状態自体の意味が変わってくると思った。具体的には、チームが目指す方向を意識した意見なのか、単なる自分勝手な意見なのかで、衝突の意味合いが違ってくるということ。後者のように、自分勝手なことを言い合って意見が食い違っている状態だと、次の統一期における共通の規範には繋がっていかないだろう。
ただ、もしかしたら、前者と後者が混じり合った状態で、ふとした瞬間にメンバーのだれかがその状態に気づき、それをきっかけにチーム全体が前者の方向で考え始めることができれば、統一期に向かうことができるのかな?とも思った。
以上のことから、混乱期において鍵を握るのはぶつかり合うことなんだろうけど、その前提として、チームが向かう方向を各人が意識しておく必要があるんだと思った。その方向に対するイメージがそれぞれ違っていたとしても。
あと、この5段階プロセスと「チームの成功循環モデル(ダニエル・キム)」を組み合わせて考えてみたら面白いだろうなって思ったけど、今回はこの辺で。
それにしても、他の先生の講義を聴かせてもらうとすごく勉強になる。今日も朝からいい勉強になった。感謝です。
ただ、なるほどで終わらせてはもったいない。
今回の講義内容は、それらを実践に活かすことが求められているから。
まさに、アウトプットを前提としたインプットっていうこと。
ということで、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!