続編、どうしても第一回よりつまらなくなっちゃう問題
映画、小説、ゲームetc…、どんなものでも続編ってだいたい初速を越えられないんじゃないかと思う。あんなに期待していた作品の続きが期待していたほどの出来じゃないと落差が大きく、例えそこそこの内容であったとしても見終わった後にがっかりしてしまう。勝手にハードルを上げているのはこちらなのだけれど、待ちに待った続編をワクワクと見進めて、待望していたものが得られないと、その悲しみは鑑賞前の期待が大きかった分切なく迫ってくる。
続編が第一回を越えられないのは、設定に目新しさがなくなってしまうことが最大の原因だろう。これはわたしが全く関係ないことを毎日つらつらと書いている理由でもある。同じテーマで新しくて面白いものを生み出し続けるというのはとても難しいことなのだ。
ある作品に固定のファンがつき、同じようなものをまた作って欲しいと言われるのはクリエイターにとってはとても嬉しいことだと思う。それくらいその作品がヒットを飛ばし、誰かの心に深く響いたということなのだから。けれどそういう作品は大体作者が全精力を出し切っているので、あとは降下の一途を辿るしかない。こういうときわたしは
この記事で書いたようなことを考えてしまうのだ。果たして大ヒットと言われるような作品で、続編の方が第一回よりも面白い作品なんて存在するのだろうか…?
それまでのしがらみも実績も無視して、意味が有るんだか無いんだか分からないことをやり続ける。これしか新しくて面白いものを生み出す方法はない。けれどこんなことができるのはサイコパスじみた変態か、一部の選ばれし至高のクリエイターだけである。だからこの世の中にはだんだん面白くなくなっていく第二回、第三回…が生み出されていくのだろう。
とはいえわたしは不見識だから、もしかしたらこの世の中には「どんどん面白くなっていくシリーズもの」がどこかに存在している可能性もある。ワンピースじゃないが
「探せ、この世の全てをそこに置いてきた!…世はまさに大『面白い続編』時代』!!!」
なのかもしれない。インターネットの大海に漕ぎ出したかたなし女史は徐々に仲間を増やし、最後にはみんなと力を合わせて『第一回を超える続編』を手に入れるのだ。なんと涙が出そうな物語だろう。わたしは胸にかき抱いた、幻とまでいわれるその作品を前にしてふと気づくのだ。
「別に面白い”第一回”の作品を探し続けた方が効率いいんじゃないの…?」と。
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