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思い出

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やるせない思い出とか
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記事一覧

深夜のラーメンには人智を超えた魔力がある

  限界大学生だった頃の私は、いつも遅くまで夜更かししては遊び呆けていた。しょうもないこ…

私は子供の頃からドッジボールが嫌いだった

  理由は簡単。運動神経が悪かったからだ。特に球技は絶望的で、私は球を投げることに全く向…

外国語でまくし立てられると、怯えてしまう

  わたしはあまりにも金がないので「いっそ生活費が死ぬほどかからない東南アジアにでも移り…

国産のニンニクは買わないに限る

  なぜならうますぎるからである。大体どこのスーパーでも国産のニンニクと中国産のニンニク…

私は読書感想文を書くのが苦手だった

  なんにつけ先生に提出しなければいけないような感想文というのは、学校から課される一種の…

不謹慎なことを言うが、正直コロナには助けられた

  コロナというものが認識され出した2019年の冬。確か弟が「コロナっていうやつがはやってる…

スタンダールの「赤と黒」を読んでも何もわからなかった話

  私は唐突に思った。やはりスタンダールの「赤と黒」でも読まねばなるまいと。   これまで私はいっぱしの読書家を自負してきたくせに、名作と呼ばれる作品を難解だと言って遠ざけてきた。「赤と黒」は教科書にも載るような名著なのだから一読の価値はあるに違いない。そう思ったのはいつものように図書館で物色をしていて、片隅に古ぼけた世界名作全集を見つけたからであった。   しかしその全集はあまりにも古ぼけていて私は1、2ページ読み進めたところで一抹の不安を覚えた。私の経験上

カレーを腐らせた

  懺悔しよう。わたしは大学2年だか3年の夏に鍋いっぱいのカレーを腐らせた。   その日わ…

真夏に送電が止まった

  ナウ、現在の話である。送電が止まった。これから私に起こるであろう苦行は想像に難くない…