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後藤家の作風を見極める事が第一歩らしい

後藤家の作を「御家彫」と称し、刀屋さん曰く、全ての金工作はこの後藤家の作を理解する事で繋がっていくらしい。(因みに後藤家は室町時代の足利義政に仕えた初代祐乗をはじめ、信長、秀吉、家康と代々時の権力者の下で繁栄していった金工集団)
その為まずは17人いる後藤家の作の違いを理解し、見極められるようになることがその第一歩らしい。
という事で、さっそく届いたばかりの「刀装具御家彫名品聚成(著:福士繁雄)」を見て比較してみる事にする。
後藤家と言えば龍なので、モチーフが龍の物のみを抜粋して並べてみた。
龍モチーフの物が無い場合は材質が共通している物を選んだ。

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以下の画像出典元は全て「刀装具御家彫名品聚成(著:福士繁雄)」

という事で早速…


初代祐乗

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2代宗乗

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3代乗真

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4代光乗

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5代徳乗

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6代栄乗

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7代顕乗

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8代即乗

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9代程乗

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10代廉乗

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11代通乗

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12代寿乗

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13代延乗

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14代桂乗

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15代真乗

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16代方乗

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17代典乗

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一言

分からなくて分からなくて震える。


第一歩までが遠すぎる。笑
因みにお店の方に聞いた話ではありますが、明治金工で超絶技巧と称される有名な加納夏雄がいます。
その加納夏雄は人生の終わり間近に、あともう少し寿命が長ければ安親の表現力に達せたかもしれないと言ったような。
そして後藤家2代の宗乗には一生追いつけないとも言ったらしい。
初代祐乗のことはといえば、話題にすら出さなかったと…。
なぜかと言えば金工の神様として崇拝しており、比較する事自体が失礼に当たると考えたからとも言われているようです。
あの加納夏雄にそこまで言わしめる金工界のトップ…それが後藤家なんですね…!
正直なところその凄さが全然分からないので、少しづつ理解していけるよう頑張ります。


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それでは皆様良き御刀ライフを~!

加納夏雄については以下をご覧下さい。

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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