虹
急にタイムスリップして子どもの頃のトキメキを思い出した私は、Holly Hobbieという人の絵本を買いました。
本のあちらこちらから、この本はアメリカで出版されて80年代はカリフォルニアでたくさんの子どもたちに読まれていた事がわかります。
その後はどこをどう旅して来たのかわかりませんが、私のところへやってきました。
私の記憶の中のHolly Hobbieのイラストはブルーのイメージが強いのですが、この本はセピア色の優しい世界が広がっています。
本のページを捲ると、紙がやけていてセピア色の世界がさらに優しい色合いになっています。
本の中には、いろいろとトキメキポイントがあったのですが、一番好きなページは1番最後のページです。
「虹はどこからやってくるの?」
「太陽はいろいろな色をもっているけれど、私たちにその色は見えません。でも、雨が降った後には太陽の色が見えるのです。小さな雨の雫が太陽の光をつかまえて、太陽の色全てを輝かせて見せてくれるのです。」
書いてあることはファンタジーでもなくて、科学的な事実が書かれているのですが、最後のページを読んだ時に、(この世界には普段は目に見えない美しいものがたくさんあって、ふとした時にその美しいものに出会えるんだよ!)
というメッセージだったり、(普段は見えない美しいものをふとした瞬間に見せてくれる小さな雨の雫にもこれまた目に見えない素晴らしい力のようなものがあるんだよ!)という普段忘れているようなことにはっとなったりして、じんわりした気持ちでページを閉じました。
また、Holly Hobbieのアンティーク本を探してしまいそうです。
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