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ファイブ・アイズ②
前回の続き
それらを踏まえて、現実的には参加が可能なのかという論点。
具体的な手続きとして、UKUSA協定への加入が必要条件。これは①で述べたように、アメリカ・イギリスが歴史的に見て優位な立ち位置で有り、且つこの協定自体が永らく秘密裏にされていた関係上不明な点も多い。故に現実的には協定加入は難しい。(この辺りは、また興味を持った部分なので別記事でまとめたい。イギリスという国も含めて…)
現時点では加入より連携
結論からすると、現時点では加入よりは連携が現実的である。イギリス議会下院のトゥーゲンドハート委員長も河野防衛相(当時)とオンラインミーティングを行って、ファイブ・アイズについてや対中国への連携について意見交換をしている。
まとめ
加入に至らずとも、ファイブ・アイズ加入国と連携をしていくことが現実路線だろう。それには他国とギブアンドテイクの関係を築けるかが鍵。現実には国家は保守愛国心だけでは動かない。日本が他国にとって国益になるかどうかの情報を持っているか、また国益になる提案ができるかどうか。逆もまた然り、日本にとって有益な情報を得られ、その情報をどう扱うのか。国内での法整備やセキュリティ・クリアランス制度も課題。
ハドソン研究所の村野将氏のTweetを引用
「日本の情報評価は極めて保守的で慎重だといわれる。検察が裁判のための証拠を扱う感覚に近いのかもしれない。しかし、外交・安全保障に関する情報は「分からない」が出発点であり、刑事事件で有罪を勝ち取るための証拠のような確度はそもそも期待できない」https://t.co/BOO7MsKo2I
— Masashi MURANO (@show_murano) November 27, 2020
そして一番重要なのはどう行動するか。重要な情報を握った時に、日本国内の問題(憲法に縛られて何もできない、世論が邪魔をするなど)で、政府判断として何もできないとなったら、国際協調は崩れ、日本の信用は失墜する。様々な要因を跳ね除けても、国益のためには、ある程度強行に政策判断できるか、また判断できるだけの能力を持った政治家が現れているか、我々有権者の判断も非常に重要だ。
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