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理不尽の方角(2024/02/02日記)

▼恵方巻きを食べた。偶然譲ってもらったもので、本来は一本1000円以上する高級なものらしい。肉がぎっしり詰まっていて味はとても美味しかった。紅ショウガさえなければ完璧だったんだけどなぁ…

▼我が家は毎年恵方巻きを食べる文化があるタイプの家庭だったのだが、昔の私はこの恵方巻きが苦手だった。恵方を向いたら高確率でリビングに設置してあるテレビが見れなくなってつまらないというのもそうだったが、少しでも恵方から顔を逸らしたら不幸になるような強迫観念があって、それがなんとなく嫌だった。同様の理由で、「向こうの輪に願いを書いた皿を投げ入れるのに成功したらその願いは叶う」みたいな成功=成就タイプの願掛けも基本的にやらないでいる。

▼しかし今は良い時代なもので、スマホを片手に持ってアマプラやらYouTubeやら見れば退屈せずに恵方巻を食べることが出来る。無言で食べきるという縛りも考えれば、今という時代ほど恵方巻きを食べるという点に於いて優れている時代はかつてなかっただろう。まあ本来そうハードルの高いイベントでもないんだろうけど。昔の人は何を考えながら恵方巻きを食べていたのだろうか。

▼やっぱり当時も「本当にこの方角が恵方で合っているのかなあ…」とかだろうか。この辺りはなんだかいつの時代も変わらないような気がしてきた。



▼昨日ガンダムSEEDの映画を見た興奮からまんまと購入してしまったガンプラを組み立てる。思わずバンダイの卑劣な罠にはまってしまった。だってあんな全てに於いて満点以上のガンダム映画見ちゃったらガンプラだって買いたくなっちゃうじゃんよ。この鬼!悪魔!バンダイナムコ!!ガンプラのRGシリーズ機体をもっと追加しろ!!

▼ひさしぶりに組み立てるのはRGシリーズのエールストライクガンダム。映画視聴後、覚めやらぬ興奮をそのままに近くの中古ショップに行って、偶々あったのがこの機体だったので思わず買ってしまった。値段も3000円と思いの外安価で入手出来たのも良かったな。

▼RG(リアルグレード)規格はモールドやデカールの作り込みが多くて助かるなあ。私みたいな素人が作っても様になるのがありがたい。ただRGの造形にハマってしまったらHG規格にはどうも戻りにくく感じてしまう。HGも最近のは凄いハズなんだけどね…

▼これまでジオン系列のモビルスーツしか組んだことがなかったので、実はガンダム系の組み立ては今回が初挑戦となる。なのでこれまで作ってきたものとは全然デザインが異なり、脚細すぎ!?もっと食べな??などずっと孫見た時の祖母みたいなこと思ってた。

▼やはり年末にアマプラで沢山見てきたはずのストライクガンダムも自分で組み立てていくと、ここに来て初めて気付く造形などがごろごろと出てくる。この「自分の手で構造やデザインを直感的に理解できること」こそが自分の手でプラモデルを組み立てる醍醐味の一つだと思う。

▼組み立て完成した…!!明日つや消しトップコート吹いて一応の完成かな。エールストライカーパック装備でポージングとりながら飾れるように、今度また台座を買ってこなくっちゃ。



▼プラモデルを組み立てていると、以前付き合っていた人から電話が来た。私が昨年冬に振られた人物である。懐かしいなぁ、あれも今となっては苦く甘い思い出でした… 別れた後偶然憔悴した私を捕まえた振興宗教マダムの話を寒空の下1時間聞いてそのショックを和らげたのはよく覚えている。あのタイミングでの勧誘は私の宗教観がしっかりしてなかったら思わず入信していた自信がある。その後、振られた理由もよく分からなかったのも手伝い、自分の中でこの一連の恋愛に整理をつけ未練やら色々を断ち切るのには苦労した。

▼そんな相手が何故今電話を掛けてきたのかというと、別れ際に「何か困ったらいつでも連絡してね、相談とか乗るから」みたいなことを私が言って別れたのだが、その件で話をしに来てくれたようだ。あちらは最近色々大変らしく、私生活におけるアドバイスを幾つかさせてもらった。別に私も人にアドバイスできるような人間じゃないんだけどね… こういう時岡田斗司夫氏や有名Vtuberらのように、わかりやすい的確なアドバイスが自分にもできたらなあと思わずには居られない。

▼アドバイスは一切手を抜かず真剣にしたつもりなんだけど、今手元でガンプラやりながら聞いているよ!って言ったら流石に怒られただろうか…

▼この期に及んで失うものはないしと思い、この際なので思い切って当時振られた理由とかも色々聞いてみた。振られた当時、何故自分が振られたのかを本人に聞きはしたがその理由も要領を得ない部分が多く、長らく真の理由は不明だった。なのでその理由は勝手にこちらで色々考察して、この件は一度綺麗に整理して心の倉庫の放り込んだつもりでいたのだが、もう今だったら別に探り合うことなく直接聞いてみても許されるだろう。正直真相を知りたいという欲が勝った。

▼ではなぜ私は振られたのか、結論から言うと全然自分が思っていた理由ではなく(それらは向こうにすればほぼ問題とすら思われてなかったらしい)、何なら逆にこっちが問題とも思っていなかった一言が一因だということが判明した。励ましの一言のつもりで言ったのだが、まさかそんな風に受け取られているとは… 自分の配慮不足なのだが、一方で自分の言葉がそうした意味での受け取られ方をしたことは少しショックでもある。悲しい。ただ振られた理由として最悪乗り換え(&棄てられ)すら想定していたので、それを思うと少し拍子抜けに感じた側面もあるかもしれない。

▼端的に言えば、そうした言葉や勘違いがあって私の愛情がホンモノっぽくなかったことが別れた直接的な原因らしい。ならこちらを試すような発言をせずに別れる前に一言そう相談してくれたらよかったのに…と思わなかったと言えば嘘になるが、この辺りちゃんと自分の気持ちを伝えきれなかった私に全面的な非があると思っている。私も言葉にするのが上手い方じゃなかったし。ただ当時の自分の姿勢で愛情が伝わらなかったのであれば、いずれにせよ当時の関係継続は困難なものだったかもしれない。

▼それはそうとあちらからの誘いで今度一緒にご飯に行くことになった。正直自分でも未だに私がどうしたいのかよく分からない。でも、息抜きのつもりで行ってみることにするよ。

▼今更だけどこんなことインターネットの海に放流してもいいのだろうか…?まあいいか別に。

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