見出し画像

TFCC損傷の病態と整形外科テスト4選

こんにちは。肩です。

臨床で悩んでその疾患についてめっちゃ調べたり、実技練習すると、翌日その新患を担当することありませんか?

僕は結構経験しますし、最近も経験しました。

テニス肘の方でmiddle finger testは陰性化するけど、テニス復帰ができない人が来て色々スタッフに相談して、夜実技練習に付き合ってもらいました。

すると、次の日の新規のお客様が2人連続でテニス肘でした。

臨床の神様がもっと経験しろ!と言ってるんですかね。知らんけど。

そんなことは置いておいて、今回はTFCCの臨床でのあるあると、整形外科テストをお伝えします。

TFCC損傷とは

■TFCCの構造

まずTFCCは三角線維軟骨複合体の略で、手関節尺側側にある三角繊維軟骨と橈尺靭帯(掌側/背側)、尺側手根伸筋腱の腱鞘、関節包などで構成される柔部組織です。

画像1

■TFCCの役割

橈尺関節の安定性や、長軸方向の荷重伝達や分散、遠位橈尺関節(DRUJ)の安定性の寄与します。

TFCC内部は疎な結合組織なので、運動に伴って生じる衝撃が緩衝する役割もあります。

■TFCC損傷の受傷機転

手関節背屈で手をついた時に受傷すると言われており、前腕は回内でも、回外どちらでも受傷の可能性はあります。

自分の経験上、転倒してのTFCC損傷の方は見る機会は多いですが、前腕が回内でついて転んだのか、回外でついて転んだのか覚えてる人はほとんどいないです笑

最近施術したTFCC損傷の方は、重いものを持ち上げたあとふらつき、壁に手をついたことが受傷原因でした。

おそらく、この時は手関節背屈・前腕回内位ではないかと考えれます。

しりもちついて、手をついた方は前腕回内、前腕回外どちらも可能性がると思います。

その他にも、繰り返しの圧縮・牽引・剪断ストレスで損傷することがあると言われています。

ゴルフや野球バッドなどのスイング、剣道の竹刀を振る時などが受傷起点として考えられます。

圧縮・牽引・剪断とストレスにはいろいろな種類がありますが、日常的な圧縮ストレスが原因かな?と考えられる方が多い印象です。

TFCC損傷あるある

日常生活ではドアノブを回す、蛇口を捻る、タオルを絞る、ペットボトルの開閉などの動作で疼痛を訴えることが多いです。

より、現場で遭遇する具体的なあるあるを紹介します。

ここから先は

2,293字

¥ 390

整形外科疾患の知識、筋膜の基礎、自費整体のリアルなどを週1回お伝えします!