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野球を好きなひとが、続けられるようにする。

「ケガするやつなんて、センスがないだけ」

と、痛み無く野球がプレーできることを当たり前に感じていた高校生の僕。その時はまさか数年後に肩を痛め、全力でボールを投げることができなくなり、「全力で投げれたら絶対打たれない」と”タラレバ”を繰り返す日々が待っているとは夢にも思っていませんでした。

そんな経験をきっかけに国家資格を取得した僕は、これまで野球選手のサポートをしてきましたが、海外の野球選手と関わるなかで大きな問題に気付きます。

それは「日本野球界は、今はっきりと衰退に向かっている」ということ。日本では皆さんご存知の通り、野球の競技人口が毎年少しずつ減っています。10年前と比べると既に3分の2以下に。日本の野球は「甲子園」という夏の風物詩を筆頭に、他スポーツよりもテレビやメディアの露出時間が長いのにも関わらず、です。

野球人口が減っている理由は、ルールが複雑、試合時間が長い、坊主頭が嫌だ、など様々ですが、僕なりにまとめると「野球が好きなのに続けられない」理由が多すぎるのかなと。

野球が好きなのに、指導者が怖い。
野球が好きなのに、坊主頭が嫌だ。
野球が好きなのに、練習がキツい。
野球が好きなのに、場所が少ない。
野球が好きなのに、時間が足りない。
野球が好きなのに、痛くてできない。

好きなのに、できない。

本気で悩んでいる選手、僕が知ってる限りでもたくさんいます。そして僕自身、この経験を身を持って実感しているからこそ、本気でなくしたい。と強く思っています。

しかし、今までの僕が野球界に提供できていたことは「痛み」や「パフォーマンス」に対してだけ。この2点に関してはそれなりに貢献してきたつもりですが、その他の「好きなのにできない」理由に対して僕が提供できていることはありませんでした。不甲斐ない。

そこで2020年、海外から日本に拠点を戻し、これらの問題を解決するためのチームを結成することになりました。まずは初期メンバーとして身体に対してはもちろん、コーチングや心理学・栄養学など他分野にわたる知識を持つ3人のチームです。

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僕らの達成すべきミッションは、「野球を好きなひとが、続けられるようにする。」ということ。

それは、選手の身体へのアプローチに留まらず、

・根性論撤廃を中心とした指導者への知識の普及
・障害予防の仕組みづくり
・手軽に野球ができる環境づくり
・野球界に残り続ける既得権益へのテコ入れ

など、「好きなのにできない」を減らしていくということです。

もちろん、この目標を僕ら3人の力だけで達成するのは不可能です。たくさんの人の知識や行動が集まった結果、ようやくたどりつくような難しい問題であることも理解しています。そこで、同じ想いを持ってくれた人たちで気軽に情報交換や議論ができる場所を作っておきたいと思い、Twitterやnoteでの発信を始めました。

選手を始め保護者の方、指導者・トレーナーの人たちも垣根なく、気軽に絡んでください。専門知識を持った人だけでは、ミッション達成は不可能です。まずは皆さんが感じている「周りでみかける野球の問題点」を教えてくれると嬉しいです。

野球で使える知識や考え方、身体の使い方などは、引き続きnoteまたはWebサイトで更新していきます。

それでは、2020年もよろしくお願いします!

サポートもありがたいですが、この記事を必要している人に届くように「スキ」や「シェア」してくれると嬉しいです。