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心との対談•闇

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突然、闇に覆われてしまう時があるんです。心に隠れていつも闇は見ているけど、光はどこにも見当たらないのは何故だろう。

人は誰しも、心には闇しか住んでいないそうだ。あっちの遊月さんが言ってた。何故って? 遠い昔、人は悪いことしか考えてないから、光は愛想つかせてどっかいっちゃったって。

でも、良い人もたくさんいるよ? それは闇に覆われてないだけだよ。闇に覆われていない心は自由なんだ。良いことも悪いことも何もしないことも、なんだってできるんだ。

それって変だよね? 自由なら光なんていらないじゃん。光が闇を追っ払ってくれるんじゃないの? そんなに光は優しくないんだよ。だって愛想尽かされちゃったんだから。

光ってどこにいるの? 光はもっともっと上にいるんだよ。決して手の届かないもっと上に。

闇はいつもいるのに? 闇は心のことが大好きなんだ。いつも心を見てる。でも、心が強すぎて闇には辛いんだ。心がちょっと弱ったときに仲良くできそうな感じがして、ここぞとばかりに包み込んでしまう。もっと心と仲良くしたいから。

仲良くできるの? できるよ。心も闇と仲良くしたいんだ。いつもそばにいてくれるから。光がいた頃は闇はひとりぼっちだったしね。

こころが黒くなってるけど…大丈夫なの? 大丈夫だよ。闇と仲良くしてるんだ。暗い暗い何もないところで真っ平らなその場所はとても広く、闇がそばにいてくれる。仲良くしてるんだ。

暗くて自由に動けないよ。 それで良いんだよ。闇が導いてくれる。どこに行く?何する?闇は楽しそうに心に訴えかけてるの。

どこに行くの?何するの? あっちの遊月さんに会いに行ったり、ここで闇とお話ししたりしてるんだ。闇はね、とても博識なんだよ。いろいろなことを教えてくれる。闇になる方法とか、あっち側の世界のこととか、行き方も教えてくれるんだ。心が大好きだから、いろんなことをしたいんだ。

それでいいの?心は泣いてるけど。 心は闇の影響を受けて泣いてるんだ。闇はいつも一人でずっと我慢してた。心が強いがために仲良くできないでいた。でも、今は仲良くできる。

それで? 闇と一緒にあっち側の遊月さんのところにいくんだ。仲良くできる人が多い方がいいだろう? でも、闇は躊躇してるんだ。あっち側に行ったら闇は心と仲良くする時間をまた奪われてしまうんじゃないかって。心は行こうって言うけど、闇はもっと話したいって言う。

それで?それで? 闇は考えるんだ。こっちで心と何かできないか。 泣いてみたり、寝てみたり、興味を無くしたり、悪いことを考えたり。闇は心を説得してとにかく遊ぼうとするんだよ。

えー、なんか楽しくない? 闇はそれしかできないんだ。そして、心は必死な闇に同調しちゃうんだ。

心と闇はとても仲がいい。うまくいくと悪い人にもなれちゃうんだ。闇はいろいろ知恵を持ってるからすごいこともできちゃう。

悪い人はやだなぁ… だったらたまには闇と遊んであげなよ。問いかけるだけでいいんだ。闇は熱心に答えてくれる。自分を認めてくれる心がいるから。

闇と話すのつまんない。 そうでもないよ。闇はなんでも知ってるから、今の心の状態を教えてくれたり、治すにはどうしたらいいか教えてくれるんだ。闇は楽しくてしょうがないんだ。

なんか変だね。 なんだかんだ言っても、心と一緒にいたいから、元気になってほしいんだ。でも、自分は近づけなくなっちゃうけどいなくなっちゃうよりはまし。

闇も頑張ってるんだ。 そうだね。心も楽しいから、あっち側に行こうと闇を連れ出したりもする事もあるけど。

ええ! そういう心もいるってことだよ。


悉く書を信ずれば則ち書無きに如かず