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平成の遺産

以前親戚宅にお邪魔した時のお話。

一宿一飯の恩義でもないけれど、
借りた部屋の掃除をしようと掃除機を拝借。
見るからに洗練されたシャープなボディ。
メタリックとブルーのモダンな配色で、
持ち手のボタンもいろいろある。
強弱だけではなくエコモードとか…
おお、なんて高機能!
なんて凄い掃除機なんだろう!
家電の進化は凄いからきっと期待できるだろうと、
シンプルな昭和家電の掃除機しか使ったことがない私は期待に胸を膨らましていざ掃除。

でもね、吸引力がよろしくない。
ヘッドを付けると吸引力が弱まるのか
ゴミを吸ってくれない。
ゴミを吸うように掃除機を促すものの、完全無視。
時には吐き出したりするし。

私の使い方が悪かったのかもしれませんが、
とにかく見た目以上に性能が悪く、
それでもそれを使うしかなかったので、
ヘッドを外して地道に直にゴミを吸引。

掃除も大詰めになってゴミを捨てる時も
またやらかしてくれる掃除機。
高性能すぎて袋不用で
吸引したゴミを細かく粉砕してくれるものの、
部品が細かく分かれすぎていてゴミが取れない。
蓋が開かない。
ボタンが多すぎるし、型も独特で
どのボタンを押して何をどうしたら
蓋が開いてゴミが出せるのか全然分からない。
説明書きがあっても意味が分からない。
(これは私の理解力不足?)

最終的にはどうにかして
蓋を開けてゴミを出したものの、
間違えて上下逆さまにしてしまったので
せっかく吸引したゴミを床にぶちまけて
また掃除機で吸うハメに…

性能が良くても誰でも簡単に使いこなせなければ、使い勝手が悪ければ意味がない。

最近の家電はシンプルさが重視されていて
見た目もシンプルでモダンながら、
昨日はさほど多くはなくても高性能で
使い勝手が良いイメージがあるけれど、
それは家電に無知な私の淡い期待でしょうか。

平成最後に家電芸人が出てくるくらい、
家電の進化は目まぐるしかったように感じますが、
まさかこんなかたちで平成の遺物に出会うとは。

まさかの令和家電に向けた試行錯誤の跡形か?

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