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『探墓行』とは?

この、

「探墓行」

という言葉は、読んで字の如くで意味は分かると思いますが、調べてみたところ実際に名詞には無いようです。


尺八研究家の神田可遊氏からこの言葉を聞いたのが最初で、その後このような貴重なファイルを見せていただいた。

「竹禅 探墓行・雑音集」

かなりの使用感。


これには、中塚竹禅の書いた『探墓行』と『雑音集』がファイルされている。

それが記載されているのは『三曲』という雑誌。1921年に創刊された、三曲音楽の専門雑誌。

『三曲』についてはこちらに詳しくあります↓


中塚竹禅といえば、『琴古流尺八史観』を書いた人。

尺八の歴史などがほぼ網羅されている、虚無僧・尺八研究には必須の書物。

まだ読み切れていないのが現状…。



この『探墓行』には、なんと第一回に中塚竹禅本人の写真が載っている。

右から、

古調庵 中塚竹禅
竹友社 川瀬順一(川瀬順輔長男)
黒澤家五代令孫はつ子夫人
祥山寺令息
大阪市 星皎輝(広沢静輝門人)
錦風流 乳井建道


と、錚々たる顔ぶれ。


第一回探墓行は、尺八琴古流家元の初代黒沢琴古の墓がある、四谷区の臨済宗大徳寺派瑞渓山祥山寺に来たとのこと。現在は多磨霊園4区1-23に改葬されている。



さて、

私の『探墓行』はまだ入り口に足を踏み入れたばかり。

先人たちの貴重な記録を整理しつつ、体力づくりをちゃんとして(笑)『探墓行』という言葉をまずは広めれたらと思います。



追記…
最近は「墓マイラー」という言葉がある事を教えて頂きました!「虚無僧墓マイラー」という事で宜しくお願いします😊

古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。サポートしていただけたら嬉しいです🙇