虚無僧創始伝説「虚鐸伝記」を読み解く!其のニ☆学心と張参の友情物語
前回は、唐代の普化禅師の振る鐸の音に感銘を受けた張伯が、自分で作った竹の笛にその鐸の音を写し、16代の孫の張参までそれが伝承されたという、奇跡的なお話でした。
そしてそれから、およそ600年後の宋の時代。
由良興国寺の開山となった学心こと法燈国師が、建長元年(1249)の春に入宋し、張伯の16代目の孫、張参に出会うところから始まります。
法燈円明国師
とは?
鎌倉時代の臨済宗の僧で、普化宗の本山的な存在とされている臨済宗興国寺の開山。
色んな名前で呼ばれているのは