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コムジョの尺八歴史探訪📖

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尺八の歴史をマニアックに探究中✐ 虚無僧の実態を探ります!
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2024年2月の記事一覧

三浦半島の虚無僧寺☆竜山寺『探墓行』👣

ご本尊、不動明王さまに会いに行く☆ 浦谷山竜山寺 所在地 江戸時代 相州三浦郡下宮田 三浦市初声町下宮田(元屋敷)1399 開期 寛文二年(1662年) 本寺 金先派西向寺 建物 四間×三間半 敷地 十五間×八間 本尊 不動尊 歴代 開山 竜当元珠 寛文年間 (1661−1673年)開基 道仙 中興 風味禪公 残されている墓  柳山圓水 庵主 文化七年九月廿三日 彼の墓が寺のあった所に残っているといわれている。 実相寺の古文書に記された竜山寺について

尺八吹きの羅漢さま☆川越喜多院へ

日本三大羅漢の一つと言われる川越の喜多院にある五百羅漢の中に、尺八を吹いている羅漢さまがおられるとのこと。 塚本虚堂集『古典尺八及び三曲に関する小論集』に「珍しい石造の羅漢尺八吹奏像」として昭和46年の記事が掲載されています。 尺八研究家の神田可遊師に案内していただきました。 川越は小江戸と呼ばれ、江戸の情緒を今に残し、古き良き街並みがある観光客でいつでも賑わっている街。西武新宿線、JR線、東武東上線と三つの路線があり、大変便利です。 まずは、川越喜多院の南側にある、

尺八を吹く菩薩さま☆東京・東大和市圓乗院にて

奈良の東大寺の大仏殿正面に、国宝に認定されている金剛八角燈籠という大きな燈籠があります。 幾多の戦火にも耐え続け、奈良時代創建当初からあるものとのこと。 その東大寺八角燈籠の、東西南北四面の羽目板部分には獅子が彫られ、残りの四面には音楽を奏でる音声菩薩が彫られています。 その中に、音声菩薩の中の一人に尺八を吹いている菩薩さまがおられます。 尺八の研究を少しでも始めた人なら誰でも見たことがあるであろう八角燈籠の尺八吹きの菩薩さまです。 この八角燈籠、奈良に行かないと見ら