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コムジョの尺八歴史探訪📖

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尺八の歴史をマニアックに探究中✐ 虚無僧の実態を探ります!
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2023年8月の記事一覧

幽霊展と幡随院長兵衛の墓参り☆尺八ゆかりの台東区巡り👣

一節切を持った幽霊を見に行く👻 毎年8月の1ヶ月間のみ特別公開されている、落語中興の祖・三遊亭圓朝の収集した幽霊画展が全生庵にて行われているということで、尺八研究家の神田可遊氏に案内していただきました。 圓朝コレクションの中に、一節切を持った幽霊がいるとのこと! しかしながら、 なんと、今年はたまたま、竹思庵一静画の「一節切を持つ幽霊」展示無し! 一節切ファンの皆さま、ご注意ください。 いつもは展示されていたそうなので、今年は残念でした。 来年は展示されるといいで

なぜ古代尺八は消えたのか☆『文机談』から読み解く

『文机談』(ぶんきだん)とは、1272年前後に書かれた琵琶の西流を伝承する藤原孝時の弟子の僧、 文机房隆円が書いた琵琶の歴史物語。 藤原孝時とは、平安時代から鎌倉時代にかけての雅楽師の藤原孝道の子。父孝道は楽器の演奏・製作・修理いずれにも長じ、「管絃音曲の精微を窮す人也」と称されたそうです。孝時は二十歳の年から熊野へ詣でて、「我が芸がもし父の芸に及ばなければ、ただちに命を召しあげてください」と申され、祈請の旨が神慮にかなって、琵琶の道における第一人者となったそうな。父、孝道

お江戸☆吉原遊廓ゆかりの寺社巡り🙏

震災と遊女たちに思いを馳せる。 新吉原総霊塔〜永井荷風筆塚〜本庄兄弟の「首洗いの井戸」〜吉原神社〜吉原弁財天〜吉原観音 尺八研究家、神田可遊師計画の、浅草吉原周辺の寺社巡りについて行ってまいりました。   まずは、三ノ輪駅より歩いてすぐの、 投込寺の浄閑寺 浄土宗 栄法山清光院浄閑寺 たくさんあります。 永井荷風の筆塚 永井荷風とは、 荷風が、明治30年初頭の吉原界隈を舞台として、新聞小説「新梅ごよみ」を連載した時の事、 荷風は子供の頃から邦楽に親しみ、