関東系虚無僧寺院☆一月寺・鈴法寺の開創縁起を読み解く!
明暗寺系列の縁起本、『虚霊山明暗寺縁起』(1735)と『虚鐸伝記』(1795)によると、法燈国師とその門下の寄竹(のち虚竹)が普化尺八の元祖となっている。
ところが、関東系虚無僧寺院、一月寺・鈴法寺縁起には、寄竹の名前は一切無い。では誰が開祖なのか?!
それは江戸中期の明和年間(1764-72)に宮地一閑がまとめ、文化10年(1813)開版された『尺八筆記』に書かれている。
今回は、その『尺八筆記』から開創縁起部分を抜粋し、読み解いていきます。
著者、
宮地一閑