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コムジョの尺八歴史探訪📖

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尺八の歴史をマニアックに探究中✐ 虚無僧の実態を探ります!
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2022年9月の記事一覧

『探墓行』とは?

この、 「探墓行」 という言葉は、読んで字の如くで意味は分かると思いますが、調べてみたところ実際に名詞には無いようです。 尺八研究家の神田可遊氏からこの言葉を聞いたのが最初で、その後このような貴重なファイルを見せていただいた。 かなりの使用感。 これには、中塚竹禅の書いた『探墓行』と『雑音集』がファイルされている。 それが記載されているのは『三曲』という雑誌。1921年に創刊された、三曲音楽の専門雑誌。 『三曲』についてはこちらに詳しくあります↓ 中塚竹禅とい

『探墓行』琴古流系伝承者の墓巡り☆後篇

琴古流系の偉人たちの墓巡り(墓参り)、尺八研究家の神田可遊氏が企画する『探墓行』の予行演習に同行させて頂いた。 その後篇です。 前篇はこちら↓ 初代古童(豊田風憬)〜二代目古童(荒木竹翁)〜久松風陽と巡ります。 さて、 後篇、深川へ。 初代古童の眠る、深川えんま堂 真言宗豊山派 賢臺山 法乗院 山門入ってすぐ、目の前にお墓があります。   尺八が美しく掘られている、 素敵な墓碑です。 豊田風憬(初代古童) 略歴 生年不明-1851年  江戸時代後期の尺八

『探墓行』琴古流系伝承者の墓巡り☆前篇

本名、 音次郎 という名が運命だったのか! そして、二代目、三代目と続き、その後多くの門人が誕生する。 大師匠、竹内史光師もその一人だ。 (私は竹内史光師が創立した全国古典尺八楽普及会で古典本曲のみを習ったので琴古流の曲は一曲も吹けない…) 今回は竹内史光師の源流と言える琴古流の大師匠たちの墓巡り(墓参り)をさせて頂いた。させて頂いたというのは、尺八研究家の神田可遊氏が多くの尺八奏者やその奏者に纏わるお寺を巡る『探墓行』を企画していて、その予行演習に同行させて頂い